“ニューヒーロー賞”C大阪DF瀬古歩夢、目指すは“第二の冨安” 「日本を背負っていきたい」

セレッソ大阪DF瀬古歩夢【写真提供:セレッソ大阪/Jリーグ】
セレッソ大阪DF瀬古歩夢【写真提供:セレッソ大阪/Jリーグ】

瀬古歩夢がクラブ史上初めてニューヒーロー賞を受賞

 日本代表への“登竜門”とも言われるルヴァンカップの今年度ニューヒーロー賞に、セレッソ大阪DF瀬古歩夢が選出された。瀬古はルヴァンカップにおいて、グループステージ3試合とプライムステージ1試合の所属クラブ出場試合すべてに出場し、ストッパーとして活躍。リーグ戦でもここまで出場した20試合のうち19試合に先発フル出場を果たすなど、大会を通じて成長するというニューヒーロー賞にふさわしい活躍を見せたことが評価された。

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 瀬古はC大阪アカデミー出身のプロ2年目。20歳にして次世代のディフェンスリーダーとして期待されており、今季はリーグ戦20試合に出場している。

 今シーズンのルヴァンカップは、新型コロナウイルスの影響で大会方式を大きく変更。21歳以下の選手を先発に含めるというルールを、グループステージ第2節以降から撤廃した。そのなかで瀬古は、グループステージ、準々決勝とチームが出場する全試合に出場し、ニューヒーロー賞対象選手の中で最多出場時間を誇った。今シーズンの開幕戦であるルヴァンカップ・グループステージ第1節からフル出場。ストッパーとして準々決勝進出を後押しした。C大阪の守備の担い手としての存在を印象付け、大会ベスト4には届かなかったものの、その後もリーグ戦で出場を続けた。チームの要として成長する様子と、高さ、強さ、足もとの確実さといったDFとしてのポテンシャルの高さ、将来への期待が受賞にふさわしいと評価され、今シーズンのニューヒーロー賞となった。

 ニューヒーロー賞は、21歳以下の選手を対象とした“日本代表への登竜門”とも言われる賞。過去の受賞者には第1回の元日本代表の名波浩氏から始まり、高原直泰(沖縄SV)や長谷部誠(フランクフルト)、現日本代表の原口元気(ハノーファー)ら錚々たるメンバーが名を連ねている。瀬古の所属するC大阪からは初めての選出となった。

「小学生からこのチームにいるなかでそういういったことをセレッソに残せたことは嬉しいことであって、これからどんどん僕より下の世代のセレッソの選手たちに『ニューヒーロー賞取りたい』と思ってもれえれば今回の価値を示せると思う。DFなので、まず守れることを第一に、そのなかでセットプレーで点を取れるようになりたいし、その1点で守って勝てたらDFとして嬉しいのでそういう選手になりたい。これから日本を背負っていきたい」

 2学年上で、すでにセンターバックの主力として日本代表を牽引するDF冨安健洋(ボローニャ)についても言及。今後“日の丸”を背負ううえで、課題も明確に把握している。

「対人の強さや体を鍛える部分はまだまだ今の代表のセンターバックより足りない。そこを突き詰めていけばそんなに違わないと思う。(冨安は)2つしか離れていないし、若くて代表の最終ラインを支えているのは、自分の中で非常に尊敬するし自分もそうならないと。そのためにもっとやらないといけない」

 3日にはガンバ大阪との“ダービー”が控える。まだダービーの出場経験のない瀬古にとっては、ピッチに立てば初出場。「この賞をいただいたことでより一層誇りを持って戦わなければいけない」と、覚悟を持ってプライドをかけた上位対決に臨む。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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