闘莉王氏、至宝ネイマールに“足りないもの”を指摘 「どのランクのスターかまだ分からない」

ブラジル代表で中心選手として活躍しているパリ・サンジェルマンFWネイマール【写真:AP】
ブラジル代表で中心選手として活躍しているパリ・サンジェルマンFWネイマール【写真:AP】

ロマーリオ、ロナウド、ペレらレジェンドに対して、スターの格付けでは未知数と見解

 パリ・サンジェルマン(PSG)のブラジル代表FWネイマールは、現地時間13日に行われたカタール・ワールドカップ予選ペルー戦でハットトリックを達成し、4-2の勝利に貢献した。その一方で、リーグ・アン第3節マルセイユ戦では日本代表DF酒井宏樹に対して人種差別発言をした疑惑が浮上し、波紋を呼んだ。毀誉褒貶の激しい天才ドリブラーは、サッカー王国でどのような評価を受けているのか――。

 現役引退後にブラジルで牧場経営など実業家として活躍する元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は、公式YouTube「闘莉王TV」でネイマールについて特集している。

 セレソンの押しも押されもせぬエースとして活躍するネイマールだが、サッカー王国には王様ことペレを筆頭に、様々なレジェンドが君臨している。

「スターはスターですが、どのランキングのスターかまだ分からない」

 ブラジルの歴代スターの格付けでは依然として未知数と評価した闘莉王氏だが、その理由はワールドカップ優勝に貢献したかどうかにあるという。

「ロマーリオ、ロナウド、ペレ、そういう人たちが凄いと認められたのは、ワールドカップで違いを生み出したこと」

 ブラジル代表をワールドカップ優勝に導くまでは真のレジェンドとしては認められないとして、サッカー王国のハードルの高さを指摘している。

 ネイマールの人種差別発言騒動がブラジルでも話題になったことに触れ、「差別的なことは大反対」「肌の色が人の価値、人の良さをはかるわけではない。差別はあってはならない」と苦言を呈した闘莉王氏。セレソンの重責を担うドリブラーのプレーでの貢献を評価する一方で、ネイマールの人間としての成長に期待していた。

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