マンUに必要なのは「天性の9番」 ルーニーが古巣に進言「僕なら150億円を使って…」

マンチェスター・ユナイテッド在籍時のウェイン・ルーニー【写真:Getty Images】
マンチェスター・ユナイテッド在籍時のウェイン・ルーニー【写真:Getty Images】

サンチョ獲得の動きに疑問符「違和感を覚える」

 イングランドの移籍市場は、10月5日に閉幕を迎える。最終日の駆け込み移籍は慣例となっているが、元イングランド代表FWウェイン・ルーニー(ダービー・カウンティ)は、古巣であるマンチェスター・ユナイテッドの補強について感じることがあるようだ。英紙「サンデー・タイムズ」のコラムに想いを綴っている。

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 今夏の移籍市場を通して、ユナイテッドはドルトムントに所属するイングランド代表FWジェイドン・サンチョの獲得を目指していると伝えられてきた。だが、ドルトムントは契約解除金の満額となる1億2000万ユーロ(約150億円)を要求し続けており、交渉は停滞している。

 ユナイテッドはアヤックスからオランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベークを獲得したものの、比較的静かな移籍市場を過ごしてきた。アタッカーの補強が求められるなか、イングランド代表で歴代最多の通算53得点を挙げたルーニーは、サンチョではない選手の補強を望んでいることを明かした。

 コラムのなかでルーニーは、「サンチョはトッププレーヤーだ。でも、彼がユナイテッドにとって最大の補強対象であることには違和感を覚えるよ。すでに似た選手がいるのに、なぜ1億ポンドに近い金額を使おうとするのか。ユナイテッドには、マーカス・ラッシュフォード、アンソニー・マルシアルがいる。サンチョが来れば彼と年齢が近く、同じポジションでプレーする、メイソン・グリーンウッドの出場機会はどうなる?」と問題提起した。

 そして、「僕なら、その1億ポンドをハリー・ケインの獲得に使うよ。ケインをトッテナムから出すことは、とても難しいし、もしかしたら不可能かもしれない。でも、ユナイテッドは、常に最高の選手を獲得するクラブであるべきだし、ケインはアーリング・ハーランドと並んで、オレ・グンナー・スールシャール監督がまさに必要としている選手だ。昨年ユナイテッドにいなかった、天性の9番だね」と、自身の考えを続けている。

 プレミアリーグ得点王に2度も輝き、2018年のロシア・ワールドカップでも得点王となった、現在のイングランド代表最高のストライカーでもあるケイン。今年に入ってから彼自身も、タイトルを獲得するためにトッテナムを離れることも考慮しているコメントを残している。

 そしてユナイテッドは現地時間4日に行われたプレミアリーグ第4節で、そのケインに2ゴール1アシストを許すなど、ホームで屈辱的な1-6大敗を喫した。移籍市場の締め切りまで時間はないが、キャリアの絶頂期にユナイテッドでエースとして活躍したルーニーの想いは、クラブ関係者に届くのだろうか。

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