日本代表“レフティートリオ”形成なるか 久保、堂安、三好…21分間の“希望”再演に期待

(左から)MF堂安律、MF久保建英、MF三好康児のレフティーたちに注目【写真:浦正弘】
(左から)MF堂安律、MF久保建英、MF三好康児のレフティーたちに注目【写真:浦正弘】

オール“海外組”となる日本代表で、東京五輪世代から7人が選出…菅原が初招集

 日本サッカー協会(JFA)は1日、オランダ・ユトレヒトで行われる国際親善試合カメルーン戦(9日/日本時間午後9時)とコートジボワール戦(13日/日本時間午後11時45分)に臨むメンバー25人を発表した。新型コロナウイルスの影響もあり、国内組は招集せず、初めて海外組だけで構成。A代表初招集となったDF菅原由勢(AZ/オランダ)のほか、常連となるMF久保建英(ビジャレアル/スペイン)やMF堂安律(ビーレフェルト/ドイツ)など東京五輪世代は7人選出された。激戦区となる2列目は、昨年6月のコパ・アメリカでインパクトを残したMF三好康児(アントワープ/ベルギー)も招集され、久保・堂安とともにA代表での“東京五輪トリオ”の共演となるか、注目が集まる。

 新型コロナウイルスの影響を受けて来年に延期となった東京五輪。A代表常連の久保、堂安、DF冨安健洋(ボローニャ/イタリア)、DF板倉滉(フローニンゲン/オランダ)らに加えて、五輪世代が多く招集された昨年6月のコパ・アメリカ以来2度目のA代表招集となったのが、同世代の主将MF中山雄太(ズウォレ/オランダ)と三好だ。この6人に、所属クラブで結果を残す菅原が加わる形となった。

 今年初の日本代表合宿に向けて、A代表と五輪代表を兼任する森保一監督は「経験の浅い選手も招集させてもらった。これまでにやってきた経験豊富な選手と(経験の)浅い若い選手の融合を図りながら、個のレベルアップを図ってチームとしての活動をしていきたい」と語った。A代表との“融合”だけでなく、来年の東京五輪を見据えて本大会でもスタメン候補となる7人が名を連ねた。

 そもそも東京五輪世代は、ベストメンバーで活動できることが少なかった。国際Aマッチウィークだった昨年11月に広島で行われたキリンチャレンジカップU-22コロンビア代表戦(0-2)で、久保と堂安の“A代表コンビ”を初招集。守備陣の絶対的存在である冨安は、2018年トゥーロン国際に参加したのみ。攻撃の核と期待される久保と堂安も2人揃って先発したのは、A代表を含めてもこの一度だけだった。

 来年以降に延期となっているカタール・ワールドカップ(W杯)アジア予選に向けても意思統一や戦術面での確認が必要となるが、メダル獲得が期待される東京五輪に向けて7人のうちどれだけ多くの選手が同時にピッチに立つことができるかが、一つの“キーポイント”にもなる。

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