「質の高い選手は大歓迎」 ユーベ初陣勝利のピルロ監督、采配に垣間見えた“オリジナリティー”

初陣を勝利で飾ったユベントスのピルロ監督【写真:AP】
初陣を勝利で飾ったユベントスのピルロ監督【写真:AP】

U-23チームからフラボッタをスタメンに抜擢するなど起用法にも特徴

 セリエAの新シーズン開幕戦で、監督デビュー戦を勝利で飾ったユベントスのアンドレア・ピルロ監督が、試合後にチーム作りの手法について現役時代の経験を生かしていることを語った。

 ユベントスは昨季にリーグ9連覇を果たしたものの、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)での低調さやチーム内部での求心力の低下が報じられるなどしたマウリツィオ・サッリ監督を解任。当初はU-23チームの指揮官に就任予定だったピルロ監督をトップチームに招聘した。

 指導者としての初経験が王者ユベントスの監督という状況に手腕を不安視する声もあったが、開幕節サンプドリア戦は3-0で完勝。試合後に衛星放送局「スカイ・スポーツ」のインタビューで「前半は良かったが、そこで試合を決められなかったのは残念。後半にはフィジカル的に落ちた」と振り返ったものの、「カウンターを効果的に出せていたし、要所でうまくプレーできた」と、初陣を飾った感想を話した。

 その一方で、シャルケから獲得したアメリカ代表MFウェストン・マッケニーをいきなりデビューさせたほか、「プレーの仕方が分かっているし、トレーニングで良かったのでリスクは感じなかった」と、U-23チームからMFジャンルカ・フラボッタをスタメンに抜擢するなど、話題性のある選手起用もあった。ピルロ監督は自身の現役時代を交えて語っている。

「スター選手とだけでなく、選手たちと会話するのは重要だ。選手時代、監督とは多くの会話をしてきた。ピッチ内外で関係性を築くのが重要なんだ。そして、選手たちの欲求を理解するのも大事だね。(ロナウドとも?)彼とも話をしている。彼をどう管理していくかは非常に重要だ。将来的に、重要性の低い試合が生まれればそこで休養させるだろう。彼は賢く、自分のフィジカルについて理解しているからね」

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