8月の「J1月間ベストDF」を元日本代表・栗原氏が選出 「ダブル受賞にさせてほしい」

8月の名古屋を支えた丸山(左)と中谷【写真:佐藤彰洋】
8月の名古屋を支えた丸山(左)と中谷【写真:佐藤彰洋】

名古屋の堅守を支えた丸山と中谷がダブル受賞 川崎相手の無失点は「本当に凄いこと」

 今季のJ1リーグは、新型コロナウイルスの影響により過密日程を余儀なくされている。川崎フロンターレが頭一つ抜けて首位を快走する一方、印象的なパフォーマンスで上位につけているのが名古屋グランパスだ。スポーツチャンネル「DAZN」が主導する「DAZN Jリーグ推進委員会」の新企画として、元日本代表DF栗原勇蔵氏が「月間ベストDF」を選出。8月はその名古屋の強固な守備を形成する、DF丸山祐市とDF中谷進之介のセンターバックコンビのダブル受賞とした。

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 2002年のトップチーム昇格から横浜F・マリノス一筋でプレーし、昨季限りで18年間にわたる現役生活にピリオドを打った栗原氏。J1リーグ通算316試合出場を誇る元日本代表DFは、8月の「月間ベストDF」を選出するにあたり、同月に行われた6試合中3試合でクリーンシートを記録し、現在リーグ最少失点を維持している名古屋の守備陣に注目した。

「FWやMFはゴールやアシストのような形で個人の評価が分かりやすいが、DFに関して言えば、僕が現役時代に何を重要視していたかというと、失点数になる。そういう点では、試合数にばらつきがあるとはいえ、3試合で完封している名古屋になるのかなと。(第9節の)浦和戦では2失点しましたけど、逆に6得点も決めている試合で、大量得点している時って、ついついラインが上がりがちなので、守備が崩れたというわけではなかった」

 栗原氏が特に目を見張ったのは、今季リーグ最多得点を誇る首位川崎を相手に1-0と完封勝利を収めた第12節の一戦だ。

「今季圧倒的な攻撃力を見せる川崎をゼロで抑えたというのは、本当に凄いことだと思う。中谷選手と丸山選手の2人はコンビを組んで2、3年だと思うが、だいぶ安定してきたイメージがある。

 実際、川崎に崩されてはいたんですよね。前半5分の場面とか、やられていてもおかしくなかったけど、凄い粘りだった。入っているのか際どいジャッジだったけれど、それでも中谷選手のクリアで失点を回避したという事実がある。シュートも(名古屋の6本に対して)倍の12本を打たれているけど、それでも最後の最後でボールを掻き出している印象が強い」

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