“アジア杯ベストゴール決定戦”日本人2人目の登場 中村俊輔の伝説アウトサイド弾に再脚光

元日本代表MF中村俊輔、伝説のアウトサイドキック弾に再脚光【写真:Getty Images】
元日本代表MF中村俊輔、伝説のアウトサイドキック弾に再脚光【写真:Getty Images】

2000年大会のオマーン戦でジーコジャパンを勝利に導いた一撃「崇高なフィニッシュ」

 AFC(アジアサッカー連盟)公式サイトは、歴代ベストゴールを決める「Bracket Challenge」を開催中。厳選した32ゴールを対象に、ファン投票によるトーナメント形式で勝ち上がりを決めていく。ラウンド32には日本人選手ではMF中村俊輔(横浜FC)とFW李忠成(京都サンガF.C.)の2人がノミネートされ、中村の伝説のアウトサイドキック弾が紹介されている。

 4年に一度のアジアカップで日本が3度目の優勝を果たしたのが2004年大会。ハイライトの一つを生んだのが中村だった。

 2004年7月20日、アジアカップのグループD第1節のオマーン戦で先発した中村が魅せたのは、スコアレスで迎えた前半34分だ。

 ペナルティーアーク付近でこぼれ球を拾った10番は、軽快なダブルタッチで相手DF2人を抜き去ると、身体を捻りながら左足アウトサイドでファーサイドの隅を狙い撃つ。綺麗な回転のかかったボールは、鮮やかな弧を描き、オマーンの名守護神アル・ハブシの手の先を抜けてゴールに突き刺さった。

 中村の値千金の一撃で、オマーンに1-0で勝利したジーコジャパンは、その後も勝ち進み、決勝で開催国・中国を撃破して3度目のアジア制覇を成し遂げた。

 AFC公式サイトでは、「日本の監督ジーコは、このタフな試合で前半34分に勝負を決めたシュンスケ・ナカムラの崇高なフィニッシュに感謝した。オマーンGKアル・ハブシに(セーブの)チャンスを与えない魅惑のフリックでコースを狙った」と触れられている。

 中村の“対戦相手”となるのは、元レバノン代表DFアバス・シャルール。2000年アジアカップのグループA第2節イラク戦(2-2)、2点ビハインドの前半28分にペナルティーエリア外25メートルの位置から右足を一閃して決めた華麗なミドル弾だ。

 投票はスタート直後に中村が70%以上の票を獲得している。投票は8月21日まで行なわれる予定で、中村はベスト16に勝ち進むことができるだろうか。

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