大物ストライカーが覚醒した理由は? 川崎の新システムがもたらした“中盤との関係性”

川崎フロンターレFWレアンドロ・ダミアン【写真:高橋学】
川崎フロンターレFWレアンドロ・ダミアン【写真:高橋学】

川崎FWダミアンが全4ゴールに絡む活躍 4-3-3システムで「良い関係が築けている」

 川崎フロンターレは8日、J1リーグ第3節でFC東京と対戦し、敵地で4-0と圧勝を収めた。この日はブラジル人FWレアンドロ・ダミアンが全4ゴールに絡む殊勲の活躍を披露。来日1年目の昨季は本領を発揮し切れなかったなか、今季はパフォーマンスが大幅に改善されている理由について、MF大島僚太がヒントを残している。

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 川崎は今季から4-3-3の新システムを導入しており、中盤はMF田中碧がアンカー、MF脇坂泰斗と大島がインサイドハーフを務めている。3トップには最前線にはL・ダミアンが配置されているが、FC東京戦では前半17分に大島の先制点をアシストし、同23分には右サイドのクロスをヒールで合わせて追加点を奪った。

 さらに同28分、右サイドからのクロスを丁寧に落とし、MF長谷川竜也のゴールをお膳立てすると、同45分には右サイドのクロスに合わせ、こぼれ球を長谷川が決めてこの日2点目。ダミアンが全4ゴールに絡む活躍で、“多摩川クラシコ”の勝利に大きく貢献した。

 L・ダミアンはこれまでインテルナシオナルやサントス、フラメンゴなどブラジルの名門でプレー。ブラジル代表歴もあり、U-23代表の一員として出場した2012年ロンドン五輪では得点王に輝いている。そんな大物ストライカーは昨年、川崎に加入したが、細かなパスワークでポゼッションを高めていくスタイルにフィットし切れずにいた。

 昨季は途中出場が多かったものの、今季は先発の座を勝ち取っており、パフォーマンスも大幅に改善されている。その背景には、新システムの連動性にあるようだ。中盤で舵取り役を担う大島は試合後、中盤3枚の動き方について尋ねられた際、L・ダミアンとの距離感についての意識を強調している。

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