メッシ、FKが得意な理由は? 元日本代表DFが分析「成功率の違いは絶対そこにある」

数々の記憶に残るフリーキックを決めてきたバルセロナFWリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
数々の記憶に残るフリーキックを決めてきたバルセロナFWリオネル・メッシ【写真:Getty Images】

栗原勇蔵氏がDF視点でメッシのFKを解説「どっちのコースに打つのか、最後まで読めない」

 世界最高の選手と評されるバルセロナのアルゼチン代表FWリオネル・メッシは、世界屈指のフリーキッカーとしても名高い。直接フリーキック(FK)弾でキャリア通算52得点と驚異的な記録を残している。元日本代表DF栗原勇蔵氏は「Football ZONE Web」のインタビューで、メッシがFKを得意とする要因についてDF視点で分析している。

 この10年間で6度のバロンドールを受賞し、世界最高の選手としての立場を確立しているメッシ。近年は、世界トップレベルのフリーキッカーとして開眼しており、これまでクラブと代表を含め、キャリア通算52得点の直接FK弾を決めている。

 昨季限りで現役を引退した栗原氏は、2010年10月8日に行われたキリンチャレンジカップのアルゼンチン戦(1-0)でメッシとマッチアップした経験を持つが、今季メッシが決めた5つの直接FK弾の動画を確認したうえで、メッシのFKの決定力の高さについてDF視点で分析している。

「メッシは膝下でボールを蹴るので、GKがステップを踏めない。どっちのコースに打つのか、最後まで読めない。振りが速いうえに、あんなに小柄なのにパンチ力も凄まじい。 もしメッシの振りが大きければ、1、2の3で飛んで、たぶんボールに届くと思う。でも、膝下で打っているので、ギリギリまで判断できず、蹴ってからGKが動くことになり、それではもう届かない。GKからしたら、FKはギリギリまで見極めていると思うが、振りが小さすぎて読もうにも読めない」

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