レアルOB、“優位判定説”を一蹴 「昔からレアルが勝てば、審判が話題になる」

かつてレアル・マドリードのアシスタントコーチを務めていたアイトール・カランカ氏(右)【写真:Getty Images】
かつてレアル・マドリードのアシスタントコーチを務めていたアイトール・カランカ氏(右)【写真:Getty Images】

元スペイン代表DFカランカ氏、VARは「長期的には」メリットと指摘

 レアル・マドリードのOBであり、ジョゼ・モウリーニョ監督が率いていた当時はクラブのアシスタントコーチも務めていた元スペイン代表DFアイトール・カランカ氏が、古巣が優位な判定を受けているという意見を一蹴した。スペイン紙「マルカ」が報じている。

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 現役引退後、スペインのU-16代表の監督やミドルスブラ、ノッティンガム・フォレストでも指揮を執ったカランカ氏は、レアルが優位な判定を受けたとされるリーガ・エスパニョーラ第34節のアスレチック・ビルバオ戦(1-0)を、このように振り返った。

「無観客のサン・マメスを見るのは寂しかったね。ピッチでは、見た通りのことがあった。レアル・マドリードは強さを取り戻し、再開後は負けていない。ビルバオも、高いレベルを保っている。観客の問題でコパ・デル・レイの決勝を戦えないことは残念だけど、欧州の大会出場を目指して、最後まで戦い続けるだろう」

 この試合では、レアルがPKを与えられたのに対し、ビルバオはスペイン代表DFセルヒオ・ラモスのファウルが取られなかったと指摘されている。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)に否定的な声も噴出しているが、カランカ氏はVARに賛成の立場のようだ。

「VARがあっても、なくても、最終的には同じだと思っている。長期的に考えれば、デメリットよりも、メリットのほうが大きいと感じているし、すべてのことに過程は必要だ。また、解釈も重要になってくる。シーズンを戦うなかで、序盤はあるチームが不満を言い、終盤には別のチームが不満を言う。明確なのは、リーガで勝つクラブ、CL出場権を得るチーム、降格するチームは、それぞれの取り組みに責任を感じるべきで、審判のせいにすべきではない」

 こうした考え方をするカランカ氏は、レアルが判定とは別の理由で勝てていると分析する。

「昔から言われることは同じだよ。レアル・マドリードが勝てば、審判が話題になる。でも、私は違う話をしたい。彼らは6連勝を飾っており、上位争いをしている他クラブよりも安定感がある。だからこそ、彼らは順位表で、今の位置にいられるんだ。ロックダウンを経て、見事な復活を見せている。3カ月、4カ月前、CLでマンチェスター・シティに敗れた直後であれば、弱点もあったと思うけれどね。ジダン監督は再びマジックを見せたよ。セルヒオ・ラモス、ベンゼマ、クルトワといった選手は、最高の状態を取り戻した。レアルほどの高い質と選手層を揃えたクラブでは、こうしたことは当たり前に起こりえるんだ」

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