久保建英、レアル復帰の「アラームが再始動」 関係者も成長に納得か「誇りを感じた」

マジョルカMF久保建英【写真:Getty Images】
マジョルカMF久保建英【写真:Getty Images】

強豪アトレティコに0-3で敗れるも、マーカーを翻弄するなど個人技で魅せる

 スペイン1部マジョルカの日本代表MF久保建英は、現地時間3日のリーガ・エスパニョーラ第34節アトレティコ・マドリード戦で0-3と完敗を喫したなかで相手を翻弄する個人技を披露するなど意地を見せた。レアル・マドリード専門メディア「Defensa Central」は「チーム復帰の可能性のアラームが再始動した」とレアル関係者に大きなアピールとなったことを伝えている。

 10試合連続スタメンを飾った久保は前半7分、アトレティコの守備網を打開する強烈なドリブルを見せると、同42分には相手選手3人に囲い込まれるも、瞬発力のあるダブルタッチで右サイドを突破。後半14分には右サイドからドリブルでペナルティーエリアに侵入し、マッチアップしていた相手DFマヌエル・サンチェスを鋭い切り返しで転倒させてシュートまで持ち込んだ。

 今季はリーグ戦31試合に出場して3得点4アシスト。強豪アトレティコとも渡り合うなど存在感を発揮し、記事でも「マジョルカにレンタル移籍しているマドリディスタがワンダ・メトロポリターノで正真正銘のスペクタクルの主役を務め、チーム復帰の可能性のアラームが再作動した」と触れられている。

「昨夜、マドリードのクラブ幹部と(ジネディーヌ・)ジダン監督自身はワンダ・メトロポリターノのピッチでクボの姿を見て誇りを感じた。マジョルカのユニホームを着た日本人選手はアトレティコ選手たちにとって悪夢のような数分で主役となり、マドリードの守備ラインを何度も突破し相手選手の何人かを座りこませる場面もあった。今季多くのことを学んだとレアル・マドリードに分からせ、決定機5回を演出、パス成功率85%というデータを残した」

 リーグ再開後の活躍に、保有権を持つレアルの久保への信頼も高まっているようだ。

「コンチャ・エスピーナ(マドリード)のオフィスではクボがバレアレス州のチームへ到着して以来、スペイン、欧州で“エラスムス(交換留学制度)”をしている別の選手たちと同様、一度も漏れなく試合を見ており、その成長、好転の度合いを近くで分析しているという。クボはその例に漏れず、さらには来シーズン、レアル・マドリードへ戻るオプションを検討するところまで行った。もっともこの決定には時期尚早だという“恐れ”がクラブを再考させる。第一印象は間違いなく、それはクボに賭けるのは間違いではなかったというものになっている」

 残り4試合、久保はレアルにレンタルバックを決断させる活躍を見せられるだろうか。

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