4ゴール演出の久保は「巧妙で効果的だった」 スペイン大手2紙が“最高タイ”評価で称賛

FWエルナンデスの得点を祝福するマジョルカMF久保建英【写真:Getty Images】
FWエルナンデスの得点を祝福するマジョルカMF久保建英【写真:Getty Images】

セルタとの大一番に5-1と大勝 「マルカ」「AS」とも2アシストの久保を高く評価

 スペイン1部マジョルカの日本代表MF久保建英は現地時間6月30日、リーガ・エスパニョーラ第33節のセルタ戦に9試合連続でスタメン出場し、2アシストを含む4ゴールを演出。チームにとって今季最多得点となる5-1の快勝に大きく貢献した。スペイン全国紙はこの試合の選手採点を公開。「マルカ」、「AS」とも4ゴールに絡んだ久保にチーム最高タイの評価を与えている。

 自動降格圏の18位に沈むマジョルカが、残留圏内の17位セルタをホームに迎えた大一番。リーグ再開後1分4敗と勝利がなく、セルタと勝ち点「8」差という危機的状況のなか、久保は9試合連続でスタメンに名を連ねた。

 今や攻撃陣の柱として風格を漂わせる久保が最初にゴールに絡んだのは、1-0で迎えた前半27分だった。左サイドでFWクチョ・エルナンデスにパスを送ると、素早い切り返しから右足でゴールをゲット。エルナンデスが切り返した際に一度相手DFにボールを引っかけていることで久保にアシストはつかなかったが、好連係を見せる2人によってチームに勢いをもたらす2点目が生まれた。

 さらに同40分、敵陣右サイドに開いてボールを受けた久保が仕掛けながら相手2人を引きつけ右足で中央へ折り返す。後方から飛び込んだMFアレハンドロ・ポソが正確なトラップから左足を振り抜くと、美しいカーブを描いたシュートがゴール左隅に吸い込まれ、久保にアシストが記録された。

 3-0で折り返した後半も、久保を中心にマジョルカの攻撃が機能。1点を返された直後の後半7分、敵陣右サイドでのパス交換から久保が相手2人を引きつけ、中央のMFサルバ・セビージャへパスを送ると、最後はゴール前に抜け出したFWアンテ・ブディミルが決めて、4-1とした。

 攻撃の手を緩めないマジョルカはさらに同15分、右サイドでキープした久保から中央のセビージャへパス。セビージャはゴールまで約20メートルの距離からコントロールショットを放つと、ゴール右隅を正確に射抜き、久保にこの日2つ目のアシストが記録された。

 5-1の快勝を受けて、スペイン紙「マルカ」は2アシストを含む4ゴールに絡んだ久保に「2点」を付け、2得点のブディミル、セビージャら8選手と並びチーム最高タイ評価となった。

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