王者ユベントスが15連勝で首位奪取! ナポリとの頂上決戦を伏兵の一撃で制す

低空飛行の序盤戦を経ての怒涛の快進撃

 後半もホームのユベントスが先にペースを握る。そして同17分には左サイドでボールを受けたフランス代表MFポール・ポグバが相手をひきつけて中央へグラウンダーのパス。走り込んだアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラが左足を振ったが、わずかにクロスバーを越えた。両チームで最大の決定機を逃すと、試合は膠着していく。

 このまま引き分けかとのムードが漂ったなかで、それを打ち破ったのはユベントスだった。同43分、MFケディラのフィードを途中出場のMFアレックス・サンドロが頭で落としてつないだボールを、DFパトリス・エブラが途中出場のFWザザにパス。ゴール正面20メートルほどの位置で背を向けてボールを受けたザザは反転して利き足側の左サイド寄りにボールを持ち出すと、左足を一閃。ブロックに入った相手DFをかすめたボールにはドライブ回転がかかり、懸命に飛んだナポリGKホセ・マヌエル・レイナの手の先を超えてゴールに吸い込まれた。

 残り時間もゲームをコントロールしたユベントスが、このまま1-0で試合を終わらせ15連勝を達成。ゲームが始まる前に勝ち点2差で追っていたナポリを逆転し、今季初めて首位に立った。

 ユベントスは序盤の10試合で3勝3分4敗と近年稀に見る低空飛行でスタートしたが、第11節にトリノダービーを制すると怒涛の15連勝。クラブレコードの更新を続けている。一方、前節まで8連勝とこちらもクラブ記録を更新していたナポリは、この敗戦で2位に後退した。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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