「スコットランドが自慢できる」 天才・中村俊輔の「完璧シュート」を海外解説者が絶賛 

セルティック時代のMF中村俊輔【写真:Getty Images】
セルティック時代のMF中村俊輔【写真:Getty Images】

「スカイ・スポーツ」の名解説者タイラー氏、「それは驚くべき夜だった」と伝説弾を回想

 日本の天才レフティーが放った一撃はファンだけでなく、解説者にも衝撃を与えたようだ。英衛星放送「スカイ・スポーツ」の実況コメンテーターとして知られるマーティン・タイラー氏が、「完璧なシュート」として元日本代表MF中村俊輔(現・横浜FC)の衝撃ゴールを挙げている。

 英衛星放送「スカイ・スポーツ」が、「マーティン・タイラーがセルティック・パークでの思い出を語る」と題してインタビューを実施。長年解説を務めるタイラー氏は「驚くべき夜だった」と振り返り、セルティック時代の中村のゴールを絶賛している。

「2006年のチャンピオンズリーグのグループFの第5節で、セルティックがマンチェスター・ユナイテッドを迎え撃ち、グラスゴーのクラブにとって有名な一夜となった」

 2006-07シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ初戦、セルティックは敵地でユナイテッドと対戦。2-3と惜敗したものの、中村は約20メートルの距離から元オランダ代表GKエドウィン・ファン・デル・サールからFK弾を決めていた。タイラー氏も「ゴールキーパーのファン・デル・サールは、日本代表の中村俊輔のフリーキックで無力感に包まれていた」と証言する。

 そんなタイラー氏を驚かせたのは、セルティックの本拠地で行われた第5節ユナイテッド戦だ。「セルティック・パークでの試合は、0-0のまま後半残り10分となった」と回想。後半36分、セルティックが相手陣内でFKを獲得した。前回対戦で中村がFKを決めた位置よりやや遠く、ゴールまでの距離は約30メートル。そこで日本人レフティーが魅せる。

「同じような位置で中村のフリーキックが迎えたが、前よりも少し離れた位置で、またしても完璧なシュートを決めた。この時のファン・デル・サールは賢明で、ボールに近づいたが惜しくも届かなかった。セルティックはゴードン・ストラカン監督の下、このような瞬間を待っていたのだ」

 タイラー氏は中村のFKを「完璧」と表現し、セルティックが決勝トーナメント進出を決めたビッグマッチの興奮を伝えている。「それは驚くべき夜だった。スコットランドがイングランドとの戦いで自慢できる権利を与えてくれた」と最大級の賛辞を送っており、その一撃はいつまでも“伝説”として語り継がれそうだ。

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