名門ミラン、なぜ近年低迷? 黄金期を知る元伊代表MF、「帰属意識」の希薄さ指摘

ミランについて話した元伊代表MFアルベルティーニ氏【写真:Getty Images】
ミランについて話した元伊代表MFアルベルティーニ氏【写真:Getty Images】

黄金期に活躍した元伊代表MFアルベルティーニ氏、ミランの価値を高める重要性を主張

 イタリア・セリエAの名門ACミランは近年低迷が続いているが、黄金期を知る元イタリア代表MFデメトリオ・アルベルティーニ氏はインスタグラムのライブで、いかにミランの価値を高めることが重要なのか持論を語った。

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 現在のミランは経営権を持つ米ファンド「エリオット・マネジメント」と昨年冬にアーセナルからやってきたイヴァン・ガジディス最高経営責任者(CEO)の経営サイドが、今季を強化部門の幹部としてスタートした元クロアチア代表ズボニミール・ボバン氏と元イタリア代表パオロ・マルディーニ氏によるOBコンビと対立。結果的に、ボバン氏が解任されてマルディーニ氏の退団も秒読みとされる。

 アルベルティーニは90年代のミラン黄金期を支えた中盤のプレーメーカーとして知られる。優れた技術を発揮してトヨタカップ(当時)でも活躍してミランをクラブ世界一に導いた原動力の1人だけに、現状の低迷には思うところがあるようだ。

「あまりにも多くの混乱があり、明確にしなければいけないことが多い。必要なのはスポーツ面における現実的で重要性の高いプロジェクトだ。それはミランの価値を高め、経済的に今よりも少し稼げるようになることも含むだろう。そして帰属意識と精神的なもの、つまり困難な時に困難を乗り越えられる力があるかどうか。私たちの時にはそれを実現できた。幸運だったのは、下部組織から育った選手が多かったことで、帰属意識が自然にあったことだろう」

 現在のミランでは生え抜きと呼ばれる下部組織育ちは減りつつあるが、それでもイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマのようなユースからの昇格者もいる。元より、ミラン一筋の現役時代を送ったマルディーニ氏などはその最たるものであるものの、現在のミランはそうした存在と決別する道を歩んでいるように見える。

 アルベルティーニのように黄金期を過ごしたOBからは、ミランの財産が失われつつあるように感じられるのかもしれない。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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