元JリーガーFWフッキ、ポルト移籍時の秘話告白 「アトレティコからもオファーが…」

東京ヴェルディからポルトガル1部のポルトへステップアップをしたFWフッキ【写真:Getty Images】
東京ヴェルディからポルトガル1部のポルトへステップアップをしたFWフッキ【写真:Getty Images】

古巣ポルトの公式YouTubeで移籍当時を回顧 「契約できたことを嬉しく思っている」

 中国スーパーリーグの上海上港に所属する元ブラジル代表FWフッキが、ポルトガル1部ポルトの公式YouTubeチャンネルにリモート出演した。2008年に東京ヴェルディからポルトへ移籍したフッキだが、そこでアトレティコ・マドリードに移籍する可能性もあったことを明かした。スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」が報じている。

 Jリーグでのプレー経験があることは有名なフッキだが、プロキャリアを踏む前の15歳の頃はポルトガルのヴィラノヴェンセというチームに所属していた。その後、ブラジルに戻りヴィトーリアでプロデビューを果たした。2005年に18歳で来日し、川崎フロンターレ、コンサドーレ札幌(当時)を経て東京ヴェルディへ。2008年夏に、550万ユーロ(約6億4000万円)の移籍金でポルトへと移籍した。

 ポルトでの活躍を認められたフッキは2009年にブラジル代表に初招集され、ヨーロッパでも注目される存在となった。ビッグクラブも獲得を狙っているという噂はあったものの、2012年に4000万ユーロ(約46億3000万円)でロシア1部のゼニト・サンクトペテルブルクへ移籍。その4年後には5600万ユーロ(約65億円)の移籍金で上海上港に入団し、高騰する移籍金と年俸で話題となった。

 現在、中国でプレーするフッキは8年前まで所属していたポルトの公式YouTubeチャンネルに出演。移籍当時の秘話を明かし、ポルトへの移籍を選択したことは良かったと振り返っている。

「15歳の時にヴィラノヴェンセに所属していた時は、8人の選手とともに(ポルト近郊の)ガイアで暮らしていた。そのなかで私は最も若かった。ある日、朝、昼、晩と食事を食べさせてくれるレストランのアルトゥールさんから呼び出されて、支度するように言われた。私はエスタディオ・ダス・アンタス(かつてのポルト本拠地)に連れて行かれ、『いつか、ここでプレーしなさい』と言われたんだ。2008年にアトレティコ・マドリードとポルトからオファーがあったが、その時の夢を叶えようと思った。だから、ポルトと契約できたことを嬉しく思っているよ」

 当時のアトレティコは、後に日本代表監督を務めるハビエル・アギーレ監督が指揮しており、12年ぶりにUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得して調子を上げている頃だった。前年にエースだった元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスをリバプールへ放出したものの、元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルランとアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロが台頭。世界屈指のタレントが揃うチームではあったが、フッキにとっては若かりし日に抱いた夢を実現させることのほうが魅力的だったようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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