「世界との差を痛感」 なでしこDF熊谷、米国遠征3連敗に危機感「足りないものが多い」

なでしこジャパン主将DF熊谷紗希【写真:Getty Images】
なでしこジャパン主将DF熊谷紗希【写真:Getty Images】

アメリカに1-3と敗れ厳しい表情を浮かべた主将 「一人ひとりが危機感を…」

 なでしこジャパン(日本女子代表)の主将DF熊谷紗希は、現地時間11日にアメリカで開催された国際親善大会シービリーブス・カップ最終戦に先発出場。アメリカに1-3で敗れた試合後、「この3戦で世界との差を痛感している」と厳しい表情を浮かべた。

 日本は今大会の初戦でスペインに1-3、第2戦でイングランドに0-1と敗れ2連敗を喫していた。そして、この試合では前半にビルドアップのミスから2失点。後半にFW岩渕真奈が1点を返したものの、その後CKから追加点を奪われた。

 熊谷は試合後に「アメリカを相手に前半から自分たちが狙いとしていた戦いは、2戦目までに比べればできた部分もあるけれども、ミスから失点。それを仕留められるのが世界との差だと痛感している。手応えを感じる部分もあるけど、自分たちが失ったところからやられている。チームから回し方やボールの回し方を考えないといけない。失った後にどれだけ後ろが我慢できるかも課題。この課題を修正していきたい」と話した。

 日本は高倉麻子監督の就任以降、世代交代を推し進めてきた。そのなかで熊谷は、岩渕とともに2011年のドイツ女子ワールドカップ(W杯)優勝を経験するなど、世界の頂点に立った時代を知る数少ない存在になっている。その熊谷が「この3戦で世界との差を痛感しているし、足りないものが多いと感じている。一人ひとりが危機感を持ち、自分のチームに戻っても世界を意識して戦うしかない」と、危機感を口にした。

 新型コロナウイルスの影響により、なでしこリーグは開幕が延期になっている。今夏の東京五輪に向けて時間も少なくなっているが、経験豊富な熊谷が発した危機感は、若手選手たちにどのように伝わっていくのか。大会3連敗で最下位という結果が、チームの厳しい現状を直視させられるものになったことは間違いないだろう。

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