香川真司、ベジクタシュ行き当時の心境を英メディアで吐露 「出て行きたくなかった」

ベジクタシュ時代の香川真司【写真:Getty Images】
ベジクタシュ時代の香川真司【写真:Getty Images】

2018年夏、恩師クロップから“プレースタイルはスペインに適している”と助言を受ける

 スペイン2部サラゴサの香川真司は、昨季7年間過ごしたドイツ1部ドルトムントを離れ、トルコ1部ベジクタシュへ半年間のレンタル移籍を経験した。本人にとっても苦渋の決断だったのは明白で、米メディア「The Athletic」のロングインタビューで「出て行きたくなかった」と本音を吐露している。

 香川は2010年夏、J1セレッソ大阪からドルトムントへ完全移籍。ユルゲン・クロップ監督(現リバプール監督)の下、攻撃的MFとして重宝され、ブンデスリーガ2連覇に貢献した。

 その活躍が名将アレックス・ファーガソンに認められ、2012年にプレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッド入り。加入初年度はリーグ優勝を経験したが、2年目は出場機会に恵まれず、2014-15シーズン開幕直後にドルトムントに復帰した。

 しかし、ドルトムント復帰後の2015年夏、恩師であるクロップ監督がリバプールへ。トーマス・トゥヘル、ピーター・ボス、ペーター・シュテーガー、ルシアン・ファブレと監督が代わるにつれて、インサイドハーフ起用や熾烈なポジション争いのなかで徐々に出場機会が減っていった。

 香川は2018年9月、ドルトムントOBで元ドイツ代表GKローマン・ヴァイデンフェラーの引退試合でクロップ監督と再会した際のエピソードを明かしている。

「クロップは僕を心配していた。大丈夫だと言ったけど、彼はドルトムントで十分にプレーしていないと言った。僕のことをよく知っているから、大丈夫じゃないと分かっていた。彼は僕のスタイルがスペインに適していると言い、僕もずっとそこ(スペイン)でプレーしたかったと答えた」

 クロップ監督からは、“ドルトムントの功労者”として労いの言葉もかけられたという。

「彼は僕に言ったよ、ドルトムントがドイツチャンピオンになったのは、僕が彼らのためにプレーしたからだとね(笑)。もちろん他の選手たちはいたけど、本当に自信になった。『心配する必要はない』と彼は言った。その言葉は嬉しかったし、一生忘れない瞬間だよ」

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