「ソン・フンミンの怪事件」 韓国代表エースの“変化”に英紙注目「知っている姿ではない」

トッテナムで活躍する韓国代表FWソン・フンミン【写真:AP】
トッテナムで活躍する韓国代表FWソン・フンミン【写真:AP】

アジア人初の偉業を達成したソン・フンミンだが…「自信を失っているように見える」

 トッテナムは現地時間16日、プレミアリーグ第26節でアストン・ビラと対戦し、敵地で3-2と勝利を収めた。韓国代表FWソン・フンミンは2ゴールを奪う活躍を披露したが、英紙「フットボール・ロンドン」は「ソン・フンミンの怪事件」と見出しを打ち、韓国代表エースの変化に脚光を当てている。

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 イングランド代表FWハリー・ケインが負傷により長期離脱を強いられているなか、ソン・フンミンはアストン・ビラ戦で1トップに配置された。1-1で迎えた前半アディショナルタイムにはキッカーを務めたPKを外したものの、こぼれ球を素早く押し込んで勝ち越しゴールを決めた。

 また、2-2で迎えた後半アディショナルタイムには、相手DFの処理ミスからボールをかっさらい、爆発的なスプリントでドリブル突破。相手GKとの1対1を冷静に決め、劇的な逆転勝利の立役者となった。ソン・フンミンはこの試合でアジア人初となるプレミア50得点の快挙を達成している。

 そんななか英紙「フットボール・ロンドン」は「ソン・フンミンの怪事件」と見出しを打ち、「途絶えることなく素晴らしい仕事を遂行しているにもかかわらず、ファンの知っているソニー(ソン・フンミンの愛称)の姿ではない」と取り上げている。

「韓国のスターは自信を失っているように見える。直近の5試合で6ゴールを決め、いずれの試合でも必ず1ゴールは奪っている強大な影響力を与える選手であるにもかかわらずだ」と綴り、「実際、彼はチェルシー戦でレッドカードを受けて以降、本当の自分を見出せずにいる」と指摘している。

 ソン・フンミンはリーグ第18節チェルシー戦(0-2)で相手DFアントニオ・リュディガーへの報復行為で退場処分となっていた。第11節エバートン戦(1-1)でも相手MFアンドレ・ゴメスに危険なタックルを敢行し、重傷を負わせて一発退場となるなど、今季のソン・フンミンには“レッドカード”の印象が根付いているのは確かだ。

 退場への“恐れ”がソン・フンミンを萎縮させている可能性もあるが、記事では「自信の回復に苦労しているものの、今季は公式戦16ゴール9アシストを記録しており、それはつまり今季25ゴールも生み出しているということで、驚くべき数字だ」とチームをけん引する活躍を称えつつ、「ただ、まだまだやれるはずだ」と、その才能に太鼓判を押していた。

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