「ちょっとした浮気のせい」 リバプールの“嫌われ者”を苦しめる後悔「長年続く拷問」

リバプール時代のオーウェン【写真:Getty Images】
リバプール時代のオーウェン【写真:Getty Images】

リバプール出身のオーウェン、古巣からのブーイングに「ラウンジで大泣きした」

 “元祖ワンダーボーイ”として知られる元イングランド代表FWマイケル・オーウェン氏が世界に名を轟かせたのは、下部組織から育ったリバプールでの活躍だが、今や永遠の“嫌われ者”となっている立場だ。英紙「デイリー・メール」はオーウェン氏のコメントを紹介しており、リバプールからのブーイングに「ラウンジで大泣きした」と振り返り、「長年続く拷問を受けている」と苦悩を明かしている。

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 リバプールの下部組織で育ったオーウェン氏は、1996-97シーズンに17歳にしてトップデビューを果たすと、その試合で初ゴールを記録。すぐさま出場機会をつかむと、97-98シーズンには18得点をマークし、18歳にしてプレミアリーグ得点王を獲得した。イングランド代表として98年夏のフランス・ワールドカップ出場を経て、98-99シーズンも18ゴールを奪って2季連続で得点王に輝き、“ワンダーボーイ”としてその名を轟かせた。

 当時から慢性的な負傷に苦しめられるも、7季連続でチーム得点王を維持し続け、リバプールではリーグ戦216試合出場118得点を記録している。2004年にレアル・マドリードへ移籍するも、度重なる負傷の影響で主力に定着できず、期待を裏切る形で、わずか1年で退団。ニューカッスル移籍でイングランドに帰還した後、09年に古巣リバプールの宿敵であるマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を決断する。ストーク・シティを経て、13年に現役生活にピリオドを打った。

 負傷に悩まされたキャリアを歩むも、プレミア史上最高のストライカーの1人としてイングランドサッカーの歴史に名を刻んだオーウェン氏。だが偉大なレジェンドでありながら、愛するリバプールにおいては永遠の“嫌われ者”としての立場を確立してしまう格好となった。記事では、かつての同僚でリバプールの英雄ジェイミー・キャラガー氏との対談で、苦しい胸の内を吐露している。

「ニューカッスル時代にアンフィールドへ戻ってきた際、(自分への)ブーイングを聞くのが辛かった。選手ラウンジで大泣きしていたけど、誰にも見られていなかったことを祈るよ。君(キャラガー氏)がサポートしてくれたが、長年続く拷問を受けている気分だ。妻と別れるのと同じようなものなのだから。僕は今でもリバプールを愛している。でも、君とは違う。君は今でもクラブの象徴だ。僕は君になるはずだったのに」

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