日韓W杯で英雄の元トルコ代表FWが明かす“悲惨な現状” 「私は今、Uber配達員です」

元トルコ代表FWハカン・シュキュル氏【写真:Getty Images】
元トルコ代表FWハカン・シュキュル氏【写真:Getty Images】

元トルコ代表FWハカン・シュキュル、大統領を侮辱した影響で現在はアメリカに亡命中

 2002年に開催された日韓ワールドカップ(W杯)で、トルコ代表は3位に輝く快挙を成し遂げた。躍進を支えたのは当時エースストライカーのFWハカン・シュキュル氏だが、49歳となった現在、意外すぎる職業を明かしている。

 ガラタサライやインテルで活躍したシュキュル氏は、日韓W杯に出場。3位決定戦ではW杯史上最速ゴールとなる先制点を決めて勝利に貢献した。引退後は政治家としてセカンドキャリアを歩み始めたが、SNS上で当時のエルドアン首相に度重なる侮辱発言を行い、クーデターに参加したとして告発され、資産を差し押さえられることになった。

 アメリカへと亡命したシュキュルだが、現在は意外な職業で生活をつないでいるようだ。伊メディア「フットボール・イタリア」は「私は今、Uber配達員です」と見出しを打ち、独紙「Welt am Sonntag」でのインタビューを紹介。「もう私には何も残っていない。自由への権利、表現の自由、そして、働く権利だ」だと、悲惨な胸中を明かしている。

「私は今、ここでUberを配達しており、本も売っている」

 W杯で歴史の名を刻んだ英雄が母国に帰れる日は訪れるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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