「本当にどうすればいいのか…」 小嶺監督、“史上最弱”の背景吐露「こんなこと初めて」

長崎総科大附の小嶺忠敏監督がコメント【写真:Football ZONE web】
長崎総科大附の小嶺忠敏監督がコメント【写真:Football ZONE web】

長崎総科大附は丸岡に2-3で逆転負け “名将”小嶺監督は「選手層が薄かったなかでよくやった」

 第98回全国高校サッカー選手権は31日に各地で1回戦が行われ、4年連続7回目の出場となった長崎総科大附(長崎)は丸岡(福井)相手に二度のリードを手にしながら、土壇場で2-3と逆転負けを喫した。名将として知られる74歳の小嶺忠敏監督は、試合後に一言ボヤキを見せた。

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「今まで50年間も指揮してきたなかで、こんなことは初めてだった」

 1回戦敗退については、「今年は選手層が薄かったなかでよくやったなと。このメンバーでここまで来られたのは、彼らは彼らなりに頑張ったということ」と労ったものの、「今年の世代は考え方が甘い。修正するのに半年もかかった」と、チーム作りの苦悩を吐露せずにはいられなかった。

「だんだん分かってきて、いろんな試合を見て、そこで『あれ、俺たちってこんなもんか?』と感じ始める。だから、いろいろ旅をさせないといけないんだね。選手たちが自主的な練習もできないから、朝練も我々が一日も欠かさず顔を出すことになった」

 51年間の指導のなかで計7度の選手権優勝を果たした名伯楽は、“走力と球際で勝つサッカー”を指揮するチームに浸透させてきた。1本のロングフィードで相手の裏を取る戦術を徹底してきたこともあり、小嶺監督の指導する選手は自然とキック力が向上してきたが、「今年はキック力もなかった」とバッサリ言い切った。

「なぜなら、これまでの指導の中では『これをやれ』と言えば、自分でやっていた。今年の世代は、練習が終わった後に自主練している姿を見たことがない。朝練にしてもそう。自分が顔を出した時だけ姿を見せて練習し始めていた。今年は球際で勝てる選手も少なく、言い続けていたのだが、なかなかね……」

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