韓国誌記者が見た日韓戦、日本“劣勢”の要因とは? 「監督から言われたのではなく…」

韓国戦に敗れた日本代表の選手【写真:Yukihito Taguchi】
韓国戦に敗れた日本代表の選手【写真:Yukihito Taguchi】

韓国の専門誌記者が総括、Jリーガー含む2選手は「イメージを覆した」

 森保一監督率いる日本代表は18日、韓国・釜山で開催されたE-1選手権の最終戦で韓国代表と対戦。0-1で敗れて優勝を逃した。伝統の“日韓戦”を、韓国サッカー専門誌の記者はどう見たのか。試合後のミックスゾーンで話を聞いた。

 互いに2勝を収め、優勝を懸けた戦いとなった今回の“日韓戦”。立ち上がりから激しいプレッシャーをかけた韓国が主導権を握り、前半28分にはMFファン・インボム(バンクーバー・ホワイトキャップス)が先制点を挙げた。日本は後半に反撃を試みたものの、決定機を生み出すことはできなかった。

 韓国のサッカー専門誌「ベストイレブン」のアン・ヨンジュン記者は試合前、欧州組不在の韓国代表が“プランB”として何を見せるかに注目していた。試合後に話を聞くと、今回のE-1選手権を通して評価を上げた2選手に言及。次のように語ってくれた。

「ファン・インボムとナ・サンホ(FC東京)は、韓国国内ではあまりファンに評価されていませんでした。代表戦でしばしばミスが目立ち、成長が見られないと言われていたからです。しかし、今回の試合によって、ファンの意見も変わりそうです。彼らはイメージを覆すプレーを見せてくれました。代表チームでの序列も上がると思います」

 右ウイングで先発フル出場したナ・サンホは、試合後にピッチにへたり込むほど奮闘。カウンターでは常に急先鋒として推進力を見せ、何度もチャンスを演出した。ファン・インボムは言うまでもなく、ファインゴールで先制点を記録している。アン・ヨンジュン記者は「試合前には『良い形で締めくくる必要がある』と言いましたが、それは成し遂げられました」と満足感を示し、噛みしめるように続けている。

「ファン・インボム、チュ・セジュン(牙山ムグンファ)、そしてナ・サンホといった選手は、ずっと実力がありながらもファンからの支持を得られていませんでした。それも今回の試合で変わると思います。特にファン・インボムとナ・サンホの2人は、3~4年後には完全な主力になっているのではないでしょうか」

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