ベイルの“挑発”にもレアルは「反応しない」とスペイン紙報道 「うんざりしているが…」

ベイルの挑発行動にもレアルは無反応【写真:Getty Images】
ベイルの挑発行動にもレアルは無反応【写真:Getty Images】

「ウェールズ、ゴルフ、マドリード」と書かれた国旗を掲げてEURO出場を祝う

 レアル・マドリードのFWギャレス・ベイルはウェールズ代表として欧州選手権(EURO)2020出場を決めた現地時間19日のハンガリー戦後、「ウェールズ、ゴルフ、マドリード、この順番」と記されたフラッグを手に喜びを露わにしたが、その振る舞いがレアルへの敬意を欠いたものだと物議を醸している。しかし、レアルのジネディーヌ・ジダン監督はベイルのこの行動を問題にはしないだろうとスペイン紙「マルカ」が報じた。

 問題となっているのは現地時間19日に行われたEURO予選での出来事。ウェールズはベイルのアシストから生まれたゴールなどで2-0の勝利を収め、ベスト4まで勝ち進んだ前回大会から連続での本選出場を決めた。

 試合後には選手たちがピッチ上で、ウェールズ国旗を掲げて喜びを露わにした。しかし、この国旗には「ウェールズ、ゴルフ、マドリード。この順番」という文字が記されたものだった。これはレアルOBのプレドラグ・ミヤトビッチ氏が以前にウェールズ代表でのプレーや趣味のゴルフを優先させているベイルに向けた批判の言葉で、それをバナーにしたもの。揶揄のメッセージを嬉しそうに掲げるベイルの振る舞いは波紋を呼んでいた。

 しかし、マルカ紙はこれについて、「このインターナショナルウィークに起きたギャレス・ベイルの挑発にジネディーヌ・ジダンは反応しないだろう」と伝えている。ベイルの振る舞いはレアルへの敬意を欠いたものだが、それに対する処分などは行われないようだ。

 記事ではさらにこう記されている。

「ジダンは3月にベンチに戻って以来、ベイルの妙な行動の数々にうんざりしているが、彼は反応しないことを選択している。新たなエピソードはナンバー11(ベイル)がEURO2020の予選突破を『ウェールズ、ゴルフ、マドリード。この順番』と書かれたフラッグを持って祝福していたことだ。だが、ベイルはコーチングスタッフたちから何の処分も受けないだろう。マドリードに戻れば、彼は他の選手と同じように出迎えられ、コーチと握手をし、来年の本大会出場を祝福されるだろう。そして怪我がなければ、彼は練習に参加する」

 ジダン監督はより団結したチームを求めており、内部で対立が起こることが悪影響を及ぼすことを理解している。そのため、不必要に事を荒立てることはしないという判断のようだ。

 とはいえ、ベイルがレアルファンの反感を買ったことは間違いないだろう。負傷により出場機会を減らし、中国クラブへの移籍も取り沙汰されているなかで、ベイルの周辺はこれまで以上に騒がしくなりそうだ。

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