“永遠の王様”ペレ、伝説プレー動画公開で“史上最高”論争が過熱 「メッシが最高には…」

79歳の誕生日を迎えたペレ氏【写真:Getty Images】
79歳の誕生日を迎えたペレ氏【写真:Getty Images】

FIFA公式SNSが79歳の誕生日を祝福 「唯一無二」とW杯3度制覇の勇姿を回顧

 “サッカーの王様”として知られる元ブラジル代表FWペレ氏が23日、79歳の誕生日を迎えた。ワールドカップ(W杯)を3度制した伝説的プレーヤーとしてその名を轟かせるが、FIFA(国際サッカー連盟)公式SNSでは当時のスーパープレー動画を公開。返信欄ではファンから感嘆の声が上がるとともに、“史上最高”論争が勃発するなど盛り上がりを見せている。

 ペレ氏はブラジルの名門サントスで頭角を現すと、類稀な得点能力を発揮。17歳の時に1958年スウェーデンW杯に出場すると、衝撃的なプレーを連発してブラジルの初優勝に貢献した。一躍世界的なスーパースターとなったペレ氏は、62年チリ大会でW杯2連覇を達成。さらに70年メキシコ大会で3度目のW杯制覇を果たし、伝説となった。

 79歳の誕生日を祝う形で、FIFA公式ツイッターは「3つのワールドカップを制した唯一の選手。唯一無二」と綴り、1分5秒にわたる動画を公開。58年大会決勝のスウェーデン戦で、相手DFの頭上にボールを浮かせる“シャペウ”から豪快に決めた伝説の一撃や、70年大会決勝イタリア戦での滞空時間の長い超人的な跳躍からのヘディングシュートなど、W杯史に残る名シーンも収録されている。

 動画公開を受けて、FIFA公式ツイッターやインスタグラムのコメント欄では多くのファンが反応。「真の史上最高」「レジェンド」「永遠の王様」「フットボールの神」「アメージング!!!」「ペレは史上最高の起源」「異星人」など、多くの称賛の声が並んだ。

 それと同時に目立ったのは、世界中で常に繰り返されている「歴史上最高の選手は誰か?」という論争に関するコメントだ。異なる時代の選手を一概に比較することはできないものの、やはりそれぞれのファンの心には“イチオシ”の選手がいるもの。86年W杯で英雄となった元アルゼンチン代表MFディエゴ・マラドーナ氏、現代の二大巨頭であるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの名前を引き合いに、「ペレ>>>>アルゼンチン人」「メッシ>>>>」「ペレはマラドーナと比較して何もない」「メッシが最高になることは永遠にない」「メッシとクリスティアーノを愛する子どもたちには申し訳ないが、ペレはいつも最高だ」など、論争は過熱していた。

 FIFA公式サイトによれば、キャリア通算1363試合で1281ゴールを決めたとされるペレ氏。その驚異的な記録とともに、“史上最高”のフットボーラーの1人として、永遠に比較対象となって語り継がれていくはずだ。

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