伊東純也、“激戦区”右サイドの競争にも冷静 「まず1点が大事」とタジキスタン戦展望

日本代表MF伊東純也【写真:Yukihito Taguchi】
日本代表MF伊東純也【写真:Yukihito Taguchi】

ヘンクでのCL挑戦にも言及 「注目を浴びるチャンス」

 日本代表は12日、アウェーで臨むカタール・ワールドカップ(W杯)2次予選タジキスタン戦に向けて現地で練習を行った。10日のモンゴル戦(6-0)で先発し、活躍したMF伊東純也(ヘンク)は「まず1点が大事になる」と展望を語っている。

 伊東は10日のモンゴル戦で先発出場すると、前半22分に右サイドを突破し、クロスからMF南野拓実(ザルツブルク)の先制点をお膳立て。2-0として迎えた同33分にはグラウンダーのクロスでDF長友佑都(ガラタサライ)の追加点を演出した。さらに同40分には再び右サイドからのクロスでFW永井謙佑(FC東京)のゴールにつなげている。3アシストの活躍で、6-0の大勝に大きく貢献した。

 主戦場とする右サイドハーフは、MF堂安律(PSV)やMF久保建英(マジョルカ)ら、同じく欧州の舞台で活躍する選手たちとの熾烈なポジション争いが続く。ただ、伊東本人は「みんな(出場ポジションは)右サイドだけじゃないと思うし、そんなに意識はしていないですけどね」と冷静に捉え、「やりやすい」という右サイドで好パフォーマンスを続けることを誓った。

 モンゴル戦での活躍が記憶に新しい一方、クラブシーンに目を移すと伊東は今季、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)での挑戦をスタートしている。ここまでザルツブルク戦(2-6)、ナポリ戦(0-0)の2試合を戦い、欧州最高峰の舞台で経験を積んでいる最中だ。あくまで地に足を着けつつも、その言葉には自負も滲む。

「今は(UEFA)チャンピオンズリーグもあって注目を浴びるチャンスだと思っています。しっかりできるところを見せていきたいなとは思います」

 15日のタジキスタン戦で先発出場することになれば、当然ながら期待されるのはモンゴル戦と同じようにサイドを切り裂き、攻撃の突破口となるような活躍だろう。過去の対戦では4-0、8-0と圧勝を収めているカードだが、伊東は「アウェーというのもありますし、まず1点が大事になるかなと思います」と油断することなく展望する。試合を動かす“1点”を生み出すプレーを見せ、再び勝利の立役者となれるか。

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(片村光博 / Mitsuhiro Katamura)



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