「イタリアは退行した」 インテル監督、人種差別問題に持論「他人を侮辱したいだけ」

人種差別問題にコンテ監督が持論を展開【写真:Getty Images】
人種差別問題にコンテ監督が持論を展開【写真:Getty Images】

今季インテルを率いるコンテ監督が見解 「今はあらゆる種類の侮辱の方法があり…」

 かつてユベントスやチェルシーを指揮し、今シーズン再びセリエAに戻ってきたアントニオ・コンテ監督は、今季インテルを率い、21日の第4節ミラン戦で2-0と勝利した。そんなコンテ監督が、過去3年間の人種差別に関して「イタリアは退行した」と感じていると主張。またそれだけでなく「人々は他人を侮辱したいだけだ」と自身の見解を明かした。イタリアメディア「フットボールイタリア」が報じた。

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 コンテ監督と言えば、11年から14年にユベントスを率いてセリエA3連覇を達成。ユベントスを退いてからはイタリア代表を指揮し、UEFA EURO 2016でベスト8入りに貢献。16年から18年は国外初挑戦となるチェルシーの監督に就任すると、16-17シーズンにはプレミアリーグ制覇を果たした。

 そんなコンテ監督は今夏、インテルの監督に就任して再びセリエAに復帰。久々に戻ってきたなかで、イタリアのファンが昔とは少し様子が違うように感じているとミラノダービーを前にした会見で明かした。

「人種差別はイタリアの問題だ。だが、3年ぶりに戻ってきたけど、今はあらゆる種類の侮辱の方法があり、イタリアは退行したと思う。人々は憎悪を憎むだけに書く。最近、イタリアは昔よりはるかに悪化しており、我々全員が責任を負っている。我々は暴力に従事し、憎しみを抱く次世代を教育するためにどうすればいいかを話しているんだ」

 またコンテ監督は、先日の試合でベルギー代表FWロメロ・ルカクに対してカリアリサポーターが行った人種差別が懲罰を与えられなかったことについて「イングランドでは、2、3人のファンが何かを試みた場合、刑務所に入れられる」と語り、イングランドとの違いを説明。今後リーグ全体で良くしていく必要があると語っている。

 世界各国で続く人種差別問題。イタリアはこの大きな問題についてどういったスタンスで向き合っていくことになるのだろうか。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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