「GKは急にしか出番が来ない」 4カ月ぶり公式戦の権田修一、好セーブを支えた心構え

日本代表GK権田修一【写真:高橋学】
日本代表GK権田修一【写真:高橋学】

5月以来の公式戦で2つのビッグセーブ披露 攻守において周囲との連携も確認

 日本代表GK権田修一(ポルティモネンセ)は、試合勘不足を感じさせないプレーを見せた。5日のパラグアイ戦、先発メンバーに選ばれた権田だが、日本代表としてピッチに立つのは2月のアジアカップ決勝カタール戦(1-3)以来のこと。2019-20シーズンに入ってからは、所属するポルティモネンセでも出場機会を得られていない。最後の公式戦の出場は、5月17日の昨季リーグ最終節ブラガ戦(0-2)だった。

 久しぶりの試合出場となった権田だが、2点をリードした前半36分に見せ場が訪れる。左サイドを破られ、DFブライアン・サムディオにシュートを打たれるが、鋭く反応してゴールを守った。続くCKからのミドルシュートでも、しっかりとボールを枠外へと弾き、続けざまのピンチを凌ぎ切った。

 試合後のミックスゾーンでは「個人的には、こまごました修正点もありますが、勝てたのでそれは良かった」と振り返った権田。散発的に訪れたピンチでゴールを守り、90分を無失点で終えたなか、周囲との連携も確認できたようだ。

「ポルティモネンセはラインがもっと高く、裏のボールはほぼGKが処理する割と極端なサッカーをします。代表はみんながしっかり裏のボールに付いていく。そういう違いはありますが、普段の自分が取っているポジションも、ディフェンスとの距離感を大事にしています。そこは変えませんでした」

 また、最終ラインとの連携だけではなく、ビルドアップの際の確認もしていたという。

「ラインが低い時にポゼッションする時はボランチが落ちずに、GKが少し上がったほうが回る。それはどのチームで出場しているかは関係なく、現代サッカーでGKがどうボール回しに関わるか。ポルトガルは非常に戦術的なので、学んだことだと思う」

 自身が欧州で得た経験や感覚を、チームメートと合わせていたようだ。

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