バロテッリ、衝撃の“仁王立ち”から7年… 異色セレブレーションに英メディアが再脚光

EURO2012準決勝ドイツ戦でみせたイタリア代表FWバロテッリのゴールパフォーマンスに再脚光【写真:Getty Images】
EURO2012準決勝ドイツ戦でみせたイタリア代表FWバロテッリのゴールパフォーマンスに再脚光【写真:Getty Images】

EURO2012準決勝ドイツ戦、2点目を決めてピッチ上で仁王立ち

 マルセイユの元イタリア代表FWマリオ・バロテッリは10代の頃から凄まじいサッカーセンスとともに“悪童”として名を馳せてきたが、本格的にその名を世界に知られるようになったのは、2012年の欧州選手権(EURO)準決勝ドイツ戦(2-1)での衝撃的な2ゴールだろう。約7年が経ち、その際に見せた異色のゴールパフォーマンスに英メディアが再脚光を当てている。

 バロテッリはインテル時代の2007年に17歳でセリエAデビューを果たした。その後はマンチェスター・シティ、ミラン、リバプールとビッグクラブを渡り歩き、16年からはニースに所属。今年1月には日本代表DF酒井宏樹も所属するマルセイユに移籍している。

 その波乱万丈なキャリアのなか、現在でもハイライトの一つと言えるのがEURO2012準決勝ドイツ戦での2ゴールだ。前半20分にヘディングで先制ゴールを挙げると、同36分にはカウンターから抜け出して衝撃的な弾丸シュートを叩き込んだ。2点目はドイツ代表GKマヌエル・ノイアーが一歩も動けない強烈な一撃だったが、ゴール以上のインパクトを残したのが、そのゴールパフォーマンスだろう。

 バロテッリはゴールを確認すると、ユニフォームを脱ぎながら走り出すかのように見えたが、脱ぎ終わった途端にストップ。鍛え上げられた肉体美を誇示するかのように仁王立ちし、祝福のために抱きつくチームメートたちを受け入れた。ピッチのど真ん中で直立不動となるパフォーマンスは異例かつ新鮮で、世界中で話題を呼んだ。

 英サッカー専門メディア「Squawka」は「2012年6月28日、バロテッリはドイツ戦で2得点を挙げてイタリアをEURO決勝に導いた。そして象徴的かつ現代的なセレブレーションが生まれた」と記し、バロテッリの“仁王立ち”パフォーマンスの写真を投稿。返信欄には「この画像も加工されているように見えるほど、何回も見た写真だ」「現代文化となった男」「ここ10年で最高のセレブレーション」と7年前の“事件”に対するノスタルジーも含めた反応が寄せられた。

 キャリア的にベテランの域に達しつつあるバロテッリだが、まだまだ老け込むような年齢ではない。マルセイユでは酒井らを巻き込んでスマートフォンを使った“自撮りセレブレーション”を敢行するなど、プレー以外でのキレも抜群。来季以降の活躍にも期待したいところだ。

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