「日本サッカーがアジア最強?」 韓国メディアが自国と比較し絶賛「羨ましくてならない」

韓国メディアが自国と日本を比較【写真:田口有史 & AP】
韓国メディアが自国と日本を比較【写真:田口有史 & AP】

“アジア最強”イランを3-0撃破、明確なサッカー哲学に脱帽「韓国とは明らかに違う」

 日本代表は28日のアジアカップ準決勝で、イランを3-0で下した。FIFAランキング29位でアジア最上位のイランに快勝したことで、韓国メディアは改めて日本の強さに注目している。

 特に韓国の総合ニュースサイト「デイリーアン」は、「“確かなカラー”日本サッカーがアジア最強?」との見出しを打ち、日本サッカーの成長ぶりを伝え、韓国との比較を行っている。

「まだ大会が終わっていないが、韓国サッカーファンの立場では、羨ましくてならないのが日本だ」とし、「日本は相手がどこであろうと、自分たちのサッカースタイルを捨てない。むしろ欧州や南米の強豪を相手に、対等な試合を展開する」と大絶賛。一方で「明確なサッカー哲学がなく、ただ一生懸命にプレーし、選手たちの組織力だけを強要する韓国サッカーとは明らかに違う部分だ」と、韓国代表の現状と比較している。

 また、同サイトは近年の日本サッカーの真面目な取り組みと成長過程についても報じた。

「1980年代に入り、国の協力の下、育成をベースに計画的な成長を遂げてきた。80年代に全国にスタジアムが建設され、ジュニア育成のインフラ拡充、有望株の海外進出も積極的に行ってきた。90年代にはJリーグがスタートし、資本力をベースに海外スター選手を呼び寄せた。2002年ワールドカップをきっかけに爆発的な成長を遂げた。今ではアジアで欧州組が最も多く、彼らの経験は日本サッカーの発展の土壌となっている」

 こうした日本の成長を詳細に報じるのは、59年ぶりのアジアカップ優勝を目指しながらも、ベスト8で敗退した韓国の不甲斐なさから来ているのだろう。

 さらに記事は「すぐに結果を出そうとする韓国とは明らかに違う部分だ。韓国サッカーも口だけでなく、長期的な視野が必要だ」と締めくくり、日本サッカーから学ぶことは多いと伝えている。

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(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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