モウリーニョ氏「死にかけた」過去を告白 ベンチ入り禁止試合でロッカールームに潜入し…

モウリーニョ氏がチェルシー監督時代の“ある舞台裏”を明かした【写真:Getty Images】
モウリーニョ氏がチェルシー監督時代の“ある舞台裏”を明かした【写真:Getty Images】

チェルシー時代の2005年に起こした珍事件の噂を事実と認める

 昨年12月、ジョゼ・モウリーニョ氏はマンチェスター・ユナイテッドの監督を退任した。かつてインテルやレアル・マドリードなどの強豪クラブを率いた名将が、さまざまな経験をしてきたことは、容易に想像がつくだろう。メディアからの出演オファーも相次いでいるモウリーニョ氏は、衛星放送「ビーイン・スポーツ」に出演し、第一期チェルシー時代の2005年に起こしたと噂されている珍事件について、事実であることを認め、舞台裏を明かした。英紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。

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 モウリーニョ氏が率いたチェルシーは05年2月23日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ベスト16でバルセロナと対戦した。チェルシーは、2戦合計5-4で準々決勝に勝ち進んだのだが、モウリーニョ氏はバルセロナ戦でレフェリーを批判したとして、UEFAから2試合のベンチ入り禁止処分を科された。

 UEFA懲罰規定では、ベンチ入り禁止となった監督は該当の試合をスタンドからしか観戦できず、試合前と開催中は選手控え室、通路、テクニカルエリアへ入ることのほか、選手との接触も禁止されている。

 準々決勝の相手はバイエルン。第1戦が処分の対象となっているモウリーニョ氏は当時、近辺のレジャー施設で試合を見たとされていた。

 しかし、その2年後に思わぬ噂が浮上する。当日、早くにチェルシーのホームスタジアムであるスタンフォード・ブリッジに到着した同氏は、立入禁止のはずのロッカールームで試合を観戦し、試合前とハーフタイムには選手に指示を出したという。さらに、UEFA職員から逃れるために洗濯カゴの中に隠れていたと報じられたのだ。

「ビーイン・スポーツ」にゲスト出演したモウリーニョ氏は、意外なことにこの噂が事実だと認め、舞台裏を明かしている。

「そのアイデアは記憶になかったが、その試合がCLのチェルシー対バイエルン・ミュンヘンのビッグマッチで、重要だったことは覚えている。私は選手たちと一緒にいる必要があった。だから、そうだね。やったよ。昼間にロッカールームに行った。試合は夜7時からだったけど、日中からいたよ。選手たちが到着する時にロッカールームにいてあげたかったんだ。誰にも見つからずに入れたけど、問題は帰りをどうするかだった」

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