ユーベがスペイン代表流出阻止に全力 「レアルではプリマドンナになれない」
長期契約を提示
ユベントスのスペイン代表FWアルバロ・モラタが、契約延長に近づいているようだ。スペインのラジオ局「マルカ」で、モラタの代理人であるフアンマ・ロペス氏が「今、トリノ(ユベントスの本拠地)にいて、契約の最終段階に進もうとしているところだ」と語ったという。
モラタは昨季、レアル・マドリードからユベントスに加入した。その活躍は、特にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)において顕著に表れている。15日に行われたマンチェスター・シティとの今季開幕戦でも、敵地で決勝ゴールをマーク。CLにおける直近の8試合では6ゴールを記録している。これは、バ ルセロナのブラジル代表FWネイマールと、レアルのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの7ゴールに続く存在だ。昨季の準決勝では2試合連続でゴールを決め、古巣のレアルを敗退に追い込んだ。決勝のバルセロナ戦でも、一時同点に追いつくゴールを決めていた。
イタリアのサッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」によれば、ユベントス側は現在2019年6月まで現行の年俸250万ユーロ(約3億4千万円)を、基本給320万ユーロ(約4億3000万円)にボーナスを加えて最大500万ユーロ(約6億8000万円)まで増額し、2021年までの長期契約を提示しているという。
一方で、常に問題になるのが、モラタのレアルから移籍した際の移籍金と付帯条項だ。それは3シーズンの間にレアルが望めば買い戻 しができるというものだ。ユベントスは昨季に2000万ユーロ(約27億円)で獲得しているが、レアルは3000万ユーロ(約40億円)を支払うことで買い戻すことができる。
実際に、レアルのフロレンティーノ・ペレス会長は「我々は彼を再び手にすることができ、今それを模索している」と、シーズン終了後にモラタの買い戻しに動くプランがあることを口にしているという。