収まらない怒り ベンゲル監督が、コスタと主審に不満爆発

「やりたい放題でピッチに残っていた」

 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督が19日、チェルシーとのロンドンダービーで散々挑発行為を繰り返し、DFガブリエルを退場処分に追い込んだ相手FWディエゴ・コスタと、マイク・ディーン主審を批判している。英メディア「BBC」で語ったもの。数的不利に陥った試合は0-2で完敗している。
 フランス人指揮官は悔しさを口にした。
「私は今夜のマイク・ディーンのようになりたくない。コスタは2度退場されるべきだった。彼はわざと顔を殴った。全ての試合で彼は挑発行為を繰り返している。レフェリーの弱さから彼は逃れることができた。彼は単にその状況 を傍観しているだけだと我々は分かっていた」
 運命の瞬間は前半終了間際に訪れた。ペナルティーエリア内での競り合いの中、DFコシエルニーの顔面をたたいたFWディエゴ・コスタと、それに抗議するアーセナルDFガブリエルが、数分間に及ぶ小競り合いを起こした。両者にイエローカードが与えられた後も、ブラジル出身の2人による言い合いは続いた。怒りの収まらないガブリエルは、足の裏でコスタを蹴り上げてしまい、マイク・ディーン主審からレッドカードを提示された。相手を挑発し、ファウルや警告を誘発するプレーはコスタの十八番。ガブリエルはその術中にはまってしまった。
「ガブリエルは反応すべきではなかったが、我々に2人の退場が出て、コスタがピッチに残っているのは恥ず べきことだ。彼(コスタ)はやりたい放題で、ピッチに残っていた。彼に反応した人間は全員退場になった。受け入れるべき振る舞いではない。映像で見れば彼はコシエルニーを押して、顔と喉をたたいている。それで常におとがめなしだ。ガブリエルが退場であることはそこに彼が値するが、コスタも退場であるべきだ」
 指揮官はコスタと、主審に怒りをぶつけていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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