静寂の中での船出 レアルのベニテス監督ドロー発進も「楽観視している」
開幕戦を勝利で飾れず
レアル・マドリードは、リーガ・エスパニョーラ開幕戦で昇格組スポルティング・ヒホンと対戦し、0-0の引き分けに終わった。試合後のベニテス監督は、無得点に終わったことを嘆くも、シーズンは始まったばかりと楽観的に結果を捉えているようだ。スペイン地元紙「アス」が報じている。
「スポルティング(・ヒホン)との試合が難しいものになるのは分かっていた。我々はたくさんのシュートを放ったが、正確さを欠いていた」
そう試合を振り返ったベニテス監督。エースのFWクリスティアーノ・ロナウドには何度かチャンスも訪れたが、相手GKの好守にも 阻まれて得点を奪えなかった。スペイン人監督は対戦相手のパフォーマンスもたたえていた。
「スポルティングは非常に良いプレーをした。とても組織されたチームで、称賛に値する」
敵地での一戦とはいえ、レアルでの新たな船出は不本意なものとなった。昇格1年目のクラブを相手に無得点で引き分け。昨季王者のバルセロナや、地元の宿敵アトレチコ・マドリードは順当に白星を挙げているが、指揮官は焦ることなく冷静に結果を見つめている。
「まだ戦いは始まったばかりだ。昨季も開幕戦は勝っていなかった(実際はコルドバに2-0で勝利)。前半は確かに良くなかった。いくつかの変更も必要だろう。でも、私は楽観視しているよ」
レアルは今夏、チームを10度目のチャンピオン ズリーグ制覇となる“デシマ”に導いたカルロ・アンチェロッティ前監督が退団。チームの象徴だったイケル・カシージャスもチームを去るなど激動のオフを過ごした。名門のリスタートとなるシーズンを託されたベニテス監督は、不本意なドロー発進にも、冷静に前だけを見据えていた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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