常勝軍団ユベントスを築いた名将が証言 マエストロ、ピルロの後継者とは
リッピ氏「マルキージオは世界的に優れた能力を持っている」
現在セリエAを4連覇中と黄金期を築いているユベントスだが、1990年代半ばと2000年代前半にも黄金期を築いた。そのチームを率いていたのが、マルチェロ・リッピ監督。
94-95シーズンに就任すると、9シーズン優勝から離れていた名門をいきなりスクデットに導いた。翌シーズンは2位に終わったが、その後2連覇。在任中には欧州チャンピオンズカップ(当時)を制し、東京・国立競技場で行われたトヨタカップも制した。2001-02シーズンからの第2次政権でも、リーグ連覇を達成している。
そのリッピ氏が、現在のユベントスの強さについて、イタリア紙「トゥット・スポルト」上で語っている。
リッピ氏は「チームは変化していくものだ。今のユーベが私が率いていたころよりも強くないということは言いたくないね」と、現在のチームと自身が率いていた時代を比較することは避けた。一方で、「補強戦略は理に適ったものだと考える。ユーベは優勝争いの本命であり続けているよ」と、イタリア代表MFアンドレア・ピルロ、アルゼンチン代表FWカルロス・テベス、チリ代表MFアルトゥーロ・ビダルといった最近の黄金期を支えたメンバーを放出し、FWパウロ・ディバラなどの新戦力に切り替えている現状のチーム編成を支持した。
また、ピルロと同じようなレジスタと言われるタイプの選手が中盤に見当たらないことに関しても、「マルキージオは、世界的にも優れた能力を持っているから問題ないのではないか」と、イタリア代表MFクラウディオ・マルキージオの存在が中盤のクオリティを保証すると語っている。
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