スペインスーパー杯で大敗のバルサ イニエスタがチームに警鐘を打ち鳴らす
6冠に黄色信号
バルセロナの主将MFアンドレス・イニエスタは、0-4と大敗したアスレチック・ビルバオとのスペイン・スーパーカップ第1戦を「完全なる敗北だ」と振り返った。第2戦での巻き返しを誓ったが、この日の出来事については「物事が全て悪い方向に進んでしまった」と反省しきりだった。スペイン地元紙「スポルト」が報じている。
相手に4点のアドバンテージを与え、ホームでの第2戦を残すとはいえ6冠達成に向けて黄信号が灯るバルセロナ。今季、退団したシャビ・エルナンデスの後を次いで主将に就任したイニエスタも、チームが困難な状況にあることを認めている。
「 この結果、僕らはものすごく不利な状況に陥った。完全なる敗北で、逆転は非常に難しい」
それでも、逆転を諦めていないイニエスタは「僕らのホームで逆転できると信じなければいけない。不可能はない」と、主将らしく力強い言葉でチームを発奮した。中2日での第2戦に向け、そう力強く意気込みを口にする。
延長戦の末に5-4で勝利したセビージャとのUEFAスーパーカップでも4失点を喫するなど、2試合で8失点と守備陣が崩壊。リーグ開幕直前に不安をのぞかせたバルセロナ。こうした守備の面については「個人の問題ではなく、チームとしての問題だ」と分析。早期の立て直しが求められそうだ。
連戦の中、イニエスタもベンチスタードだったバルセロナはDFジェラール・ピケやMFセルジ・ ブスケッツなどの主力を温存していた。第2戦ではベストメンバーで臨むことになるのか。そして、大逆転の末、年末のクラブワールドカップも含めた6冠への望みをつなぐことができるのだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images