沈黙のレアル 欧州屈指の大型ボランチ獲りで中盤防御力進化へ

ベニテス監督がポルトガル代表カルバーリョ獲得要求 地元紙報道
レアル・マドリードのラファエル・ベニテス監督はまだミッドフィールダーの陣容に満足していないようだ。スペイン地元紙「アス」によると、このスペイン人指揮官はドイツ代表トニ・クロース、クロアチア代表ルカ・モドリッチ、ブラジル代表カゼミーロらが顔を揃える中盤について、さらにスポルティング・リスボンのポルトガル代表MFウィリアム・カルバーリョ獲得をクラブに要求しているという。
カルバーリョは身長187センチと大柄で規格外のパワーを備えるセントラルMF。後方からボールを配給できるパス能力も高く、好守両面に貢献できる現在のチームに少ないタイプ。ベニテス監督は獲得リストのトップにこのカルバーリョの名前を記しているという。
クラブにはブラジル人の若いルーカス・シウバやシャビ・アロンソの後継者とも言われるアシエル・イジャラメンディも所属している。しかし、シウバは期限付き移籍で放出し、経験を積ませることが濃厚となっている。一時はリバプールの興味も伝えられたイジャラメンディについても、オファー次第で放出する意向だという。
レアルは、6月に行なわれたU-21欧州選手権以降、ポルトガル代表を同大会の決勝に導き、大会MVPに選ばれたカルバーリョへの関心を強めている。7月には脛骨の疲労骨折で全治10から12週間と診断結果が出ているボランチはシーズン序盤戦の出場が困難視されている。獲得には4500万ユーロ(約62億円)が必要ともレポートされ、ハードルは決して低くない。
今夏のレアルはエスパニョールから共に下部組織出身のGKキコ・カシージャとMFルーカス・バスケス、ポルトからブラジル代表DFダニーロを獲得。期限付き移籍を終えたカゼミーロが復帰した以外に目立った動きはない。マンチェスター・ユナイテッドの守護神ダビド・デ・ヘア獲得に関する交渉も膠着状態となっており、珍しく静かな夏を過ごしている。
ベニテスの要望通り、23歳のカルバーリョを獲得し盤石の中盤を構築することは出来るだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images



















