移籍騒動の渦中にあるデ・ヘア ファンの過半数が今夏の売却を支持

残留を望むファンは32%

 レアル・マドリードへの移籍がうわさされるマンチェスター・ユナイテッドのGKダビド・デ・ヘアだが、ファンからは今季中に売却すべきだという声が挙がっている。英地元紙「マンチェスター・イブニングニュース」がデ・ヘアの去就に関するアンケートを行った結果、半数以上のファンが「今季中に売却すべきだ」という回答をしているという。
 レアルは退団した元主将イケル・カシージャスの後釜としてデ・ヘア獲得を熱望。しかし、ユナイテッド側も昨季MVP級の活躍を披露した守護神の引き留めめに全力を注いでいる。守備陣強化をもくろむユナイテッドはレアルにセルヒオ・ラモスとのトレードを持ちかけたが、これはレアル側に拒否されている。現在では、ユナイテッドとの契約満了を迎える2016年夏にマドリード帰還を果たすとも予想されている。
 
 しかし、ファンの間では移籍金の発生しないフリートランスファーでの放出をするくらいであれば、今季中に売却すべきなのではという意見が大きくなっている。オンライン投票では半数に迫る45パーセントがデ・ヘアを放出し、新たなGKを獲得するという意見を支持している。
 
 反対に、32パーセントのファンはデ・ヘアを残留させ、移籍は来夏まで待つべきだという意見に。昨季に大量の負傷者を出し、DFラインの陣容が試合ごとに変わる中を抜群のシュートストップでチームの危機を救ったデ・ヘアに今季も期待を懸けている。
 
 また、残りの23パーセントは今季中に売却すべきだと回答した上で、後釜となるの新戦力は獲得せず、現有戦力に信頼を置くべきであるとしている。ユナイテッドはすでにルイス・ファン・ハール監督のまな弟子であるアルゼンチン代表のセルヒオ・ロメロを獲得している。今年1月に獲得したビクトール・バルデスは監督の哲学に背いたとして放出要因に挙げられているが、ロメロでデ・ヘアの穴を埋められると考えているファンもいるようだ。
 
 レアルはすでにエスパニョールから下部組織出身のキコ・カシージャと、20歳若き逸材カルロス・アバド・ヘルナンデスを獲得するなど、GKの補強を進めている。デ・ヘアへの興味は失っていないとされるが、果たしてこの夏の移籍は実現するのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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