ベルギーリーグの“日本人ブーム”に脚光 地元スポーツ誌が「7人の侍」を独自分析

ベルギーリーグに所属する日本人選手【写真:Getty Images】
ベルギーリーグに所属する日本人選手【写真:Getty Images】

ロシアW杯に出場した遠藤と植田が移籍して注目が高まるベルギーリーグ

 近年、日本人選手のベルギーリーグ進出が著しく、今夏も日本代表DF遠藤航、DF植田直通が活躍の場を求めて彼の地にたどり着いた。ベルギーのスポーツ専門誌「Voetbal Magazine」は、同国でプレーする彼らを、世界中で愛された黒澤明監督の代表作のタイトルをなぞるかのように「7人の侍」と題して紹介している。

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 記事では、日本人選手の“加入ブーム”に対して、「これほどまでに多くの日本人選手がベルギーリーグで活躍する機会は以前にはなかった」と言及。それぞれの特長やこれまでのキャリアをたどっている。

 最初に名前が挙がったのは、シント=トロイデンの遠藤だ。今夏に浦和から加入した守備のマルチロールは、5日のリーグ第2節ゲンク戦(1-1)がデビュー戦となったが、いきなりゴールを決める活躍を披露。ロシア・ワールドカップ(W杯)のメンバー入りを果たしたことに加え、2016年のリオデジャネイロ五輪で主将を務めたことも紹介されている。

 ヘントの日本代表FW久保裕也は、今夏にドイツ1部ニュルンベルクへの1年間の期限付き移籍が決定的となっているが、昨年1月にスイス1部ヤングボーイズからヘントへ移籍。デビュー戦で決めた強烈FK弾が強い印象を与え、その後は主力に定着し続けたことを特筆した一方、「時折、安定性に欠け、自己中心的なドリブルに走る」と課題も添えた。さらに、ロシアW杯の落選は「サプライズだった」と記している。

 アンデルレヒトの日本代表MF森岡亮太は、昨夏にポーランド1部シロンスク・ヴロツワフからワースラント=ベベレンに移籍。すると、すぐさま公式戦27試合9ゴール11アシストと結果を残し、わずか半年で名門アンデルレヒトへの加入が決まった経緯が綴られている。現在、その背中に背負うのはエースナンバーの「10」だ。

 シント=トロイデンのMF関根貴大は、昨夏に浦和からドイツ2部インゴルシュタットに移籍。しかし、出番を勝ち取れず、今夏にシント=トロイデンに活躍の場を求めた。「サンフレッチェ広島戦で決めた度肝を抜くソロゴールは歴史的な場面だった」と、昨年7月のJ1広島戦の後半アディショナルタイムに決めた“5人抜きドリブル弾“を動画サイトでチェックすべきだと紹介した。

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