フランスとデンマークが今大会初の0-0、ともに16強へ 豪州は0-2敗戦で4位転落
リスクを冒さず今大会37試合目で初のスコアレスドロー
優勝候補フランスが、無理をしない戦いで1位通過を手中にした。ロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第3戦が現地時間26日に行われ、C組のフランス対デンマークは今大会初となるスコアレスドロー決着で、ともに決勝トーナメント進出を決めた。一方、同組のオーストラリアはペルーに0-2で敗れ4位敗退となった。
C組はフランスが2連勝で勝ち点を6に伸ばし、すでに2位以内を決めている。勝ち点4で追うデンマークは引き分けで2位、勝利で逆転1位を得られる。一方、勝ち点1のオーストラリアはペルーに勝利した上でフランスの勝利を願い、さらに得失点差を逆転しなくてはならない。ペルーは2連敗で敗退が決まっている。
そうした状況にあるフランスは、DFラファエル・ヴァラン、MFエンゴロ・カンテ、FWアントワーヌ・グリーズマン、FWオリビエ・ジルーをスタメン起用した一方で、他のポジションは多くの選手を入れ替えた。
勝利への意欲を見せるデンマークは序盤にフランス陣内に攻め込む回数を増やし、ペナルティーエリア内であわやのシーンも作ったがゴールを奪えなかった。時間の経過とともにフランスがボール保持率を高めた一方で、デンマークも手数を掛けない速攻を仕掛けた。ゲームは拮抗し、双方ともに決め手を欠いたまま前半をスコアレスで終えた。
一方のオーストラリアは、前半18分にペルーMFアンドレ・カリージョに豪快な右足ボレーを決められ0-1でハーフタイムとなった。
後半に入ると、別会場の経過も耳に入ったか、フランスとデンマークの両チームが大きなリスクを背負わなくなった。そのなかでも、ともに数回ゴール正面からミドルシュートを打つような場面を作ったが、シュートが枠外やGK正面に飛んでゴールはならなかった。そして、両チームが得点を決められないまま試合が終了し、大会開幕から37試合目にして初のスコアレスドロー決着となった。
結局、フランスのディディエ・デシャン監督はイエローカードを1枚受けている選手を全て起用せず、ベンチメンバーに大会を経験させつつ後半途中にグリーズマンを下げて休養させるなど“王道”の采配で危なげなく勝ち点7の1位通過を決めた。一方のデンマークも勝ち点5の2位を確保し、2002年日韓大会以来となる決勝トーナメント進出を決めた。
アジア勢として意地を見せることが期待されたオーストラリアだったが、後半にはペルーの主将パオロ・ゲレーロに追加点を許して0-2で敗戦。今大会では1勝もできずに4位での敗退となった。
(FOOTBALL ZONE編集部)