色褪せない元バルサ司令塔シャビの妙技 20mの“神スルーパス”に反響「アラーだ!」

アル・ラーヤン戦で張りの穴を通すようなアシストで先制弾を演出

 スペインの名門バルセロナの絶対的司令塔として君臨し、現在はカタール1部アル・サッドに所属する元スペイン代表MFシャビ・エルナンデス。38歳となった稀代のゲームメーカーは、異国の地でも健在ぶりをアピールしている。現地時間8日のアル・ラーヤン戦では針の穴を通すようなスルーパスで先制弾を演出し、「アラー(神)だ!」と称賛されている。

 下部組織からバルサ一筋だったシャビは、2014-15シーズン限りで中東へ渡った。カタールのアル・サッドに所属して3年目となった今季も、チーム4位の6ゴールを挙げるなど存在感を示しているが、現地時間8日の敵地アル・ラーヤン戦では世界屈指の司令塔として鳴らした妙技が炸裂した。

 0-0で迎えた前半44分、アル・サッドは相手のクリアボールを拾い、センターサークル付近のシャビへ縦パスが入る。これを直接ヒールで捌き、ワンツーを完成させて背後から寄せてきたマーカーを交わすと、ルックアップして小刻みなステップから右足を一閃。相手最終ラインの背後を取ったMFジュグルタ・ハムルンにピンポイントでスルーパスを通し、そのままチーム得点王の29歳が先制弾となるループシュートを決めた。

 DF2枚の間を通すコース、パススピードともに完璧。約20メートルの絶妙アシストをカタールのスポーツ専門テレビ局「アル・カス・スポーツチャンネル」公式ツイッターが動画付きで紹介すると、ファンからは「シャビはアラー(神)だ」「敵に災いをもたらす偉大な存在」「彼の専門分野」と改めて称賛の声が上がった。

 1月25日に38歳となり、不惑の40歳も近づいてきたが、スペインが生んだ稀代の司令塔のテクニックは錆びつく気配がない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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