イタリア代表監督にはマンチーニを推奨

　今回はイタリア紙のインタビューとあって、エリクソン氏は「イタリアがワールドカップに出られないのは残念だが、私はスウェーデン人だからね」と、プレーオフの直接対決で母国がイタリアを破ったことにジョークも飛ばした。そして、現在は空位になっているイタリア代表監督についても言及している。

「イタリア人では、3人か4人の適切な人材がいると思う。ロベルト（マンチーニ）もその1人であることは間違いないね。もちろん、（カルロ・）アンチェロッティと（アントニオ・）コンテも間違いのない存在だ。それに加えて、シモーネ・インザーギは監督として急成長している」

　すでに欧州のクラブレベルでタイトル獲得実績のある3人に加え、エリクソン氏の古巣の一つであるラツィオを復活させつつあるインザーギ監督も代表指揮官の候補に挙げた。それでも、自身の希望は思い入れのある教え子にあるという。

「もちろん、ロベルトがその座に就いてくれることを願っているのは間違いがないことだ。何しろ、9年間も一緒にいたのだからね」

　欧州のクラブチームや代表チームの数々を率いてきた名伯楽は、個性あふれる選手時代から知るマンチーニ監督がイタリア代表を率いることを強く望んでいる。現在はゼニトを率いているが「代表監督としてワールドカップやユーロを勝ち取るのは夢だ」と語っているだけに、実現する日が訪れても不思議はないかもしれない。

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フットボールゾーンウェブ編集部●文　text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images