ユナイテッドのモウリーニョ監督が白旗宣言 シティのペップ監督が異論「ありえない」

2位ユナイテッド監督、首位シティに勝ち点15差で優勝争いを諦める発言をするも…

 前節トットナムに0-2で敗れたリーグ2位のマンチェスター・ユナイテッドは首位マンチェスター・シティと勝点15差をつけられ、ジョゼ・モウリーニョ監督は早くも白旗宣言をしている。だがシティのペップ・グアルディオラ監督は、自分であれば2位の立場でも諦めることはないとライバル指揮官の主張に真っ向から反対している。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。

 今季のプレミアリーグはシティが首位を独走し、2位ユナイテッド以下の上位グループがUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位以内入を争う構図となっている。

 シティの対抗馬本命の2位ユナイテッドだが、1月31日に行われた敵地トットナム戦では開始11秒で失点するなど0-2で敗れ、今季4敗目(16勝5分)を喫した。シティとの勝ち点差は15に広がっている。

 この結果を受け、モウリーニョ監督は次節ハダースフィールド・タウン戦前の会見で「我々は2位で終えるトライをしなければならない」と、優勝争いを諦める発言を公の場でしている。2位で来季CL出場権獲得を今季の目標に掲げた形だ。

 このモウリーニョ監督の発言があり、グアルディオラ監督には取材で「もしあなたがモウリーニョの立場だったらタイトル争いの敗北を認めるか」という旨の質問がされた。

 これに対してペップの回答は「ノーだ。そうは考えない。ありえない」と断言。「我々は今季敗れた2試合でも最後まで挑戦するという意志を証明してきた」と発言し、モウリーニョ監督とは対照的に最後まで戦い続けるという明確な意思を明らかにした。

 ペップはさらに「フットボールではどんなことでも起こり得る。今日良くても明日は悪いこともある」と前置きしたうえで、「我々がやってきたことで最も重要なことは集中すること。私の経験上、全てやり遂げるまでは準備しておく必要があるということだ」と持論を展開した。

 ともに就任2年目のシーズンを戦うモウリーニョ監督とグアルディオラ監督。マンチェスターの両雄を率いる名将の明と暗がくっきりと分かれるシーズンとなっている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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