宮本恒靖氏が分析する準決勝2試合とW杯優勝の行方 「状況的にドイツが有利なのは明らか」

 7-1。ドイツとブラジルの準決勝は衝撃的な結果となった。開催国として6度目の優勝を期待されながら、なぜブラジルは大敗してしまったのか。宮本氏は「7失点というのは多過ぎますが、今回のチームであれば仕方ない結果かなとも思います」と冷静に振り返った。

「ドイツ戦では守備の要のチアゴ・シウバが出場停止で、そこにダンテが入りました。ダンテ、ダビド・ルイスのセンターバックの寄せが甘くて、クローゼやエジルがボールを受けるところに厳しくチェックに行けていませんでした。さらに中盤をコンパクトにしようとする意識が足りなかった。ドイツにはケディラ、クロースなど“賢い”選手が何人もいるので、ブラジルの隙を確実に突いてきます」

 ブラジルはコーナーキックからトーマス・ミュラーに先制されると、23分から29分まで6分間で4失点。あっという間に0-5という大差をつけられてしまった。「何が起こっているのかわからない、という感じだったと思います」と宮本氏はブラジル選手たちの心理状態を察した。

 

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