オーバメヤンのアーセナル移籍に障害? 今季終了までレンタルでの残留案も浮上か

ドルトムントは移籍金81億円を要求

 MF香川真司が所属するドルトムントのエース、ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンは、イングランド・プレミアリーグの強豪アーセナルと選手サイドでは合意に達したものの、移籍に障害が残っているという。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

 同局は、オーバメヤンとアーセナルは手取り年俸1000万ユーロ(約13億5000万円)で、2021年6月までの契約に合意したと伝えている。しかしながら、ドルトムントはオーバメヤンを素直に売り渡すつもりがない事情を報じた。

 ドルトムントは移籍金として6000万ユーロ(約81億円)を求める一方で、今季終了までのチーム残留を熱望。アーセナルに保有権を譲渡した場合でも、今季終了までの期限付き移籍契約でオーバメヤンをチームに残すことを条件にしているとした。

 オーバメヤンは14日に行われたヴォルフスブルク戦で、突如メンバー外となって試合を欠場。クラブは規律違反があったと発表しており、昨年11月のシュツットガルト戦で度重なる遅刻を理由にメンバー外とされたのに続いて、今季二度目の処分となっていた。そしてクラブは、19日の敵地ヘルタ戦でもオーバメヤンを招集外にしたことを発表している。

 クラブとエースの関係は悪化の一途を辿っていると見られるものの、即座にチームから離脱する事態をドルトムントは避けたい姿勢のようだ。首位バイエルン・ミュンヘンと勝ち点15差の4位と苦しい状況にあるドルトムントは、後半戦の巻き返しに向けてスピードスターの力を欠かせないものと考えている模様だ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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