“シンジ・フィーバー”誕生の瞬間 香川真司が語る伝説のゴール「頭が真っ白でした」

10年9月19日の第4節敵地シャルケ戦を回想、「スタジアムが静まり返った」

 日本が誇る“小さな魔法使い”が最初に与えたインパクトは特大だったようだ。MF香川真司はドイツ挑戦1年目の加入間もない2010年9月に、シャルケとの「レヴィア・ダービー」に先発出場し、2ゴールを奪って4シーズンぶりの勝利をもたらした。ドルトムント公式YouTubeチャンネルは動画を公開し、香川に改めてドイツ最大とも言われるダービーについての質問をぶつけている。

 動画で「日本が誇るスーパースター」と紹介された香川は、流暢なドイツ語で店員にドイツ料理「カリーヴルスト」を注文。席に座ると、“シンジ・フィーバー”が巻き起こるきっかけとなった10年9月19日の第4節敵地シャルケ戦を回想した。

 先発に名を連ねた香川は前半に中央をドリブルで切り裂いて左足でシュートを放つと、相手DFの足に当たってコースが変わり、ドイツ代表GKマヌエル・ノイアーの牙城を崩す先制ゴールを叩き込んだ。さらに後半には右からのクロスにファーサイドで反応すると、ジャンプ一番で合わせて2点目を奪取し、3-1の勝利に貢献。一躍ドイツで脚光を浴びる存在となり、今でも“伝説のゴール”として語り草となっている。

 香川にとって初の「レヴィア・ダービー」で2ゴールと圧巻の活躍を見せたが、本人は「頭が真っ白でした」と笑顔で振り返る。さらに「アウェーの大歓声のなかでスタジアムが静まり返った感覚が残っています。なによりみんなが僕のゴールですごく喜び、感情を露わにして、改めてこれがダービーだなと感じました」と敵地での臨場感を言葉にした。

 

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