日本とブラジルの一戦で起きた「VAR判定」を検証 W杯へ向けて選手に求められる慎重さ

VARによって下された吉田のファウルとPK献上 試合の流れを決めるワンプレーに

 現地時間10日に行われた国際親善試合のブラジル戦は、来夏のロシア・ワールドカップ(W杯)に向けた強化の道を歩む日本代表が世界との差を痛感する一戦となった。この試合では日本代表の試合で、初めてビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)が導入されたが、実際に使われたプレーを改めて確認しておこう。

 前半7分、日本が左CKのピンチを脱したところで、この試合最初のVARによる確認が行われた。DF吉田麻也(サウサンプトン)が手を使ってMFフェルナンジーニョ(マンチェスター・シティ)を投げ倒したプレーが確認され、ブラジルへのPKと吉田へのイエローカードと判定が下された。

 VARは大前提として、「ゴール」、「PK」、「レッドカード」、「選手誤認」に関する4つのケースにおいて、明らかな誤審、または重大な見逃しがあった場合の確認として使用される。この場面では、吉田の手を使ったプレーがPKに相当するかという点が対象となった。

 FWネイマール(パリ・サンジェルマン)のPKで出鼻をくじかれた日本は、DFマルセロ(レアル・マドリード)、FWガブリエル・ジェズス(マンチェスター・シティ)にもゴールを許し、3点という大きなビハインドを背負って前半を折り返した。

 

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