好調インテルに長友あり 指揮官の信頼を裏付けるデータをイタリア紙が分析

ボール奪取数など守備面でのパフォーマンス向上が際立つ

 インテルは今季ここまで無敗(9勝2分)で2位につける好スタートを切った。日本代表DF長友佑都は左サイドバックのレギュラーをつかんでいるが、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は昨季第11節で解任されたフランク・デ・ブール政権時のデータと比較してパフォーマンス向上具合を分析している。

 昨季7位に甘んじたインテルは欧州カップ戦の出場権を失ったが、ルチアーノ・スパレッティ新監督となって安定したパフォーマンスを発揮している。サポーターも強さを取り戻し始めた名門クラブへの愛情を取り戻し、ホームの平均観客数は昨季の4万6685人から6万633人まで上昇。5日のデーゲーム(12節の本拠地トリノ戦)には集客数7万2000人を見込んでいるという。

 長友もチームとともに充実したプレーを披露。記事によれば、昨季と今季の10月までのスタッツを比較すると、出場試合数は「4→9」と増加。パス成功数は「135本→213本」と、1試合平均にすると33.8本から23.7本に減少する一方、守備面ではボール奪取数が「15回→46回」、1試合平均にすると3.8回から5.1回に増加している。これはチーム全体として、11試合8失点と組織的な守備が機能していることの表れと言えそうだ。

 インテルは今季ニースからブラジル人DFのダウベルトを移籍金2000万ユーロ(約26億円)で獲得し、一時は連続してスタメン起用されていたが、現時点で長友が定位置を奪い返している。スパレッティ監督の信頼を裏付ける守備面でのデータを、長友はプレーで示しているようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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