レアル自慢のストライカー陣に緊急事態 得点力は「メッシの半分」とスペイン紙特集

 

ジローナ戦で逆転負けのレアル ここまでFW陣計6ゴールで囁かれる得点力不足

 レアル・マドリードは現地時間29日に行われたリーガ・エスパニョーラ第10節ジローナ戦に逆転負けし、首位バルセロナとの勝ち点差が8にまで開いた。昨季リーガ王者が苦戦を強いられている要因の一つに前線の決定力不足が囁かれており、スペイン紙「マルカ」によると自慢のストライカー陣がバルサのエースFWリオネル・メッシの得点の半分しか挙げられていないのだという。

 ジローナ戦では好調のスペイン代表MFイスコが先制点を挙げたものの、その後のチャンスをポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドらが追加点を決めきれなかったのが痛手となった。

 この試合に限らず今季のリーガではレアルの攻撃陣がまだ本領発揮とはなっていない。第10節終了時点の得点の内訳を見てみると、ウェールズ代表FWガレス・ベイルの2得点がトップで、ベンゼマ、ロナウド、マジョラル、ルーカス・バスケスがそれぞれが1ゴールずつしか挙げられていない。FW陣の計6ゴールは、宿敵バルサで絶好調をキープし、悠然と得点ランキングトップに立つメッシの12ゴールの半分にしか達してないのだ。

 ロナウドはスペインスーパーカップでレフェリーを小突いたとしてリーグ戦4試合を含む5試合出場停止処分があって出遅れた。とはいえ今季のゴールペースは上がっていない。またポストワークやオフザボールの動きで貢献するベンゼマもチャンスを決めきれず、人気解説者のギャリー・リネカー氏から「過大評価」とツイートされるなど、逆風が吹いている。

 ここまでエンジンがかかっていないとはいえ、チームの復調は看板3トップ「BBCトリオ」のゴール量産にかかっている。果たして中盤戦に入る中、白い巨人のフィニッシャーたちは従来通りの攻撃性能を発揮することはできるのか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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