レアルに“カタルーニャ独立問題”の余波直撃か 次節の敵地戦、混乱に備えて厳重警備も

政治的運動が終息しないなか、レアルが敵地ジローナ戦でカタルーニャ州に乗り込む

 レアル・マドリードは今シーズン序盤戦、本拠地サンチャゴ・ベルナベウで勝ち点を落とす試合が続いた一方、敵地ではリーガ・エスパニョーラ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)とここまで全勝の勝負強さを見せている。しかし現地時間29日に開催予定のリーガ第10節ジローナ戦は、現在スペインで起きているカタルーニャ独立問題の余波を受けかねないとスペイン紙「マルカ」が伝えている。

 対戦相手のジローナはここまで2勝3分4敗の15位。チームの歴史と実績を踏まえればレアルにとって与しやすしの相手であるはずだが、ここ最近のスペインの国内事情によって、別の意味で難しさを抱えることになりそうだ。カタルーニャ州独立を巡る政治的運動がいまだ終息しないなか、首都クラブの象徴的存在であるレアルが初めてカタルーニャ州に乗り込む。この事実だけで州民を刺激しないような策を講じなければならなくなったという。

 記事によるとクラブのセキュリティ担当が「不確実性が大きい状態だ」として、厳重な警備を行うことを示唆。その一つはチームバスの使用だ。レアルはホームゲームだけでなく、アウェーでもクラブロゴや選手がラッピングされたチームバスを使用する。それは「これまでのエル・クラシコでもそうだった」と、バルセロナの本拠地カンプノウに乗り込む時でも同様だったが、今回は使用しない方針なのだという。

 また現時点では試合前日の21日に飛行機でジローナ入りする予定だが、状況の進展次第で試合当日の移動になる可能性もあるとしている。ライバルのバルサも、カタルーニャ独立を巡る投票当日に開催されたリーガ第8節・ラスパルマス戦を試合開始直前で無観客試合にする判断を下したが、今度はレアルが混乱の影響を受けるかもしれない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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